【京成杯】異常事態発生!今冬の中山重賞6戦中5勝を挙げている「破格条件」該当馬

有馬記念で大接戦を制したレガレイラ

有馬記念で大接戦を制したレガレイラ


京成杯(G3、中山芝2000m)の話に入る前に恐縮ですが……皆様は、この冬の中山に起きている異常事態をご存じでしょうか。

毎週のように馬券と格闘している方なら、あるいはすでにお気づきかもしれません。なんと今シーズンの重賞で、ほぼ「前走京都」の馬ばかりが馬券になっているのです。

▼今冬の中山芝重賞「前走場所」別成績
京都[5-3-2-26]複勝率27.8%
中山[0-1-0- 9]複勝率10.0%
東京[1-0-2-31]複勝率 8.8%

●25年フェアリーS
1着エリカエクスプレス(2人気)

●25年中山金杯
1着アルナシーム(4人気)
2着マイネルモーント(6人気)

●24年ホープフルS
2着ジョバンニ(6人気)
3着ファウストラーゼン(17人気)

●24年有馬記念
1着レガレイラ(5人気)
3着ダノンデサイル(2人気)
など

(※24年11月30日~25年1月13日)

6戦行われた重賞のうち5勝を挙げているばかりか、馬券対象18頭のうち10頭が該当するなど過半数を占拠。中には2ケタ人気の激走馬も含まれているだけに、偶然と言うには数字が偏りすぎているように思えます。

理由として考えられるのは、開催日程の影響でしょう。関西圏では主要競馬場として京都と双璧を成す阪神が2024年春から改修工事を開始。夏から冬にかけ、宝塚記念などのビッグレースを含む番組が京都にて代替実施されました。

そのため京都の芝状態は日を追うごとに悪化。しかしそんな厳しい環境に負けじと走り抜いてきた馬たちが、同じくタフさの要求される冬の中山重賞でも力を発揮できているのでしょう。

また勝ち馬のうち4頭、あるいは馬券になった10頭中7頭が「前走5着以内」であったこともポイント。そして今回、同じく「前走京都5着以内」に該当するのは以下の4頭です。

センツブラッド
→前走京都、芝2000m未勝利戦1着

タイセイリコルド
→前走京都、芝1800m未勝利戦1着

パーティハーン
→前走京都、芝2000m未勝利戦1着

ミニトランザット
→前走京都、芝1600m新馬戦1着

ホープフルSにおける伏兵ダブル激走の前例があるだけにワイドのボックス買いなども面白そうなところではありますが、強いて注目馬1頭を挙げるとすればタイセイリコルドでしょうか。

挙がった4頭の中では唯一「淀の坂」が存在する外回りコースで勝利。加えて当時のレースは発表こそ良馬場であったものの、突如強くなった雨脚により力を要する馬場になった中での快走でした。パワーとタフネスは証明済みで、今週の中山でも高い適性を見せてくれそうです!