祝！2025年初勝利！勢いに乗り小倉競馬開幕週に挑む！【永島まなみ騎手コラム】

2025/1/24(金) 

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提供：本命キラーAI

先週末は自厩舎のペイシャケイプで勝利を挙げ、今年初勝利を挙げたまなみ騎手。今年初勝利のウラ側、そして今週からスタートする小倉競馬の展望から、よく話題になる"西日"の話まで、今週も盛りだくさんでお届けします！

嬉しい今年初勝利！ペイシャケイプと更に上のステージへ

——今週はまずこちらの話題からでしょう。先週の日曜中京6R・3歳1勝クラスでペイシャケイプに騎乗し今年初勝利、おめでとうございます！

ありがとうございます！

——早速レースについて伺いますと、前半600mが33.8というハイペースでしたね。

そうですね、乗っていて結構ペースが速いなと思いながら追走していました。終いはいい脚を使ってくれると思っていましたし、強い内容で勝ち切ってくれたと思います。

——まなみ騎手は道中いい展開だと感じていたのでしょうか。

たぶん前は止まるだろうなと感じていましたし、あとはもうケイプのリズムで行くだけでしたね。

——直線の入口で外からスカイブルーが寄ってきましたが、まなみ騎手は焦りはなかったのでしょうか？

ちょっと「内にいます！」という声は掛けたんですけれど、全然大丈夫でした！

——前走も素晴らしい決め手を見せた馬ですが、今回も素晴らしい末脚でした。

そうですね、初めて調教に乗った時から"違うな"と思っていた馬なので、もっと上に行けると思います。

これまで初めて乗った時に走りそうだなと思った馬は何頭もいましたが、ケイプに初めて乗った時は衝撃的でしたね。

——先週のコラムでまなみ騎手は「大きなテディベアのよう」と称されていました。おとなしい普段からは想像できない直線の切れ味です。

今週、ケイプと ※まなみ騎手ご提供

競馬場に行くと装鞍所で跳ねまくったりしてすごく元気が良かったらしいです(笑)。いい意味でオンオフがあるタイプの子なんです。返し馬も普段の調教より行きっぷりが良かったり、気が入ってハミをさらうところはありましたが、それ以外は基本いい子でした！

——お姉ちゃんのペイシャフラワーもまなみ騎手とオープンまで出世しています。縁のある姉弟ですね。

本当にそうですね。お姉ちゃんのペイシャフラワーもオープンまで行ってくれていますし、フラワーのように順調に上まで行ってくれたらなと思います。

——今回は1200mで快勝しましたが、現状は1200mがちょうどいいのでしょうか。

デビューしてから2戦は1400m以上で引っかかっていたこともあって、ここ2戦は1200を使っていたんです。

今はメンコをしたりハミを変えたりしたことで引っかかる部分もなくなってきたので、これから距離をこなしていければ使えるレースの選択肢の幅も広がってくると思います。

——注目の次走ですが、昇竜S(3月16日、中京ダート1400m)を目指すとのことですが…

昇竜S、乗せていただきます！次も頑張ります。

——この日の1R・3歳未勝利ではオレノナオミに騎乗し、直線内目から伸びて5着でした。新馬戦9着から前進がありましたね。

ゲートを出る時にちょっと怖がって頭を上げるところがありましたが、そこからはひるむことなく、直線もいい伸びをしてくれました。もう少しポジションを取った中で競馬できれば、勝ち負けまで行ってくれるんじゃないかと思っています。

——今回は1200mへの距離短縮でしたが、こちらも良かったのでしょうか？

そうですね、1200mくらいでいいと思います。

——土曜の話も伺いますと、8R・4歳上1勝クラスのダイチラファールは、10番人気ながら前が残る展開をしぶとく伸びて5着まで差してきました。

どうしても揉まれるとそこまで良くないだけに、揉まれないところで競馬できたのが一番良かったですね。

——まなみ騎手とはこれで6戦して4度掲示板に載っています。相性の良さが目立ちますね。

すごく一生懸命走ってくれる子ですし、乗りやすくて可愛い子です！

冬の小倉競馬スタート！16頭と挑む開幕週

——今週から小倉開催がスタートしますが、まなみ騎手は開幕週から土曜9鞍、日曜7鞍の計16鞍と多くの騎乗依頼がやってきました。今週もいつも通りレース、追い切りに騎乗した馬を中心に伺いますが、土曜の1R・3歳未勝利の自厩舎グランキングオーは新馬前の追い切りに騎乗されていますね。

新馬の前に調教に乗った時は少しイレ込みやすい子だなと思っていました。ただ動きは悪くなく、レースでは思った以上の内容で走ってくれた印象です。今回は1700mに距離が延びますが、小回り1700mならまだ許容範囲なのかなと思います。

——自厩舎恒例、ニックネームを伺っておきたいです。

私、"グッさん"と呼んでます(笑)

——グッさん。

そうです(笑)。グッさん、左の鼻の上がプクっと膨れ上がっていて、触ったらちょっとプニプニして気持ちいいんです。走ったりするのに支障はないらしいのですが、見て分かるくらい膨れています。私も初めて見ました。

ちょっと怖がりなところはあるのですが、すごく可愛らしいイメージの男の子です。

——グッさんのパドックに注目ですね。6R・3歳新馬のエピファネイア産駒ニシノテュケには追い切りで騎乗されています。

ここまで2度追い切りに騎乗させていただきましたが、まだバランス的に左にモタれやすいところがあります。追い切りに乗せていただいた感じ促すところもあって、スッと反応できるわけではないですが、前向きな子ですし、前向きさがレースに出てくれればなと思います。

——お兄さんのメイショウテッコンは2500mの日経賞を勝った実力馬でした。妹さんのこちらも芝の中距離くらいが合いそうでしょうか。

そうですね、現状は芝の中距離くらいが合うんじゃないでしょうか。

——最終追い切りにも騎乗されている7R・サラトガチップスは初めての2600mですね。調教の動きも聞く

この馬も2度追い切りに騎乗させていただきましたが、昨日水曜(取材は1月23日木曜)に追い切りに乗せていただいた時、最初追い切りに乗せていただいた時より体のバランスが良くなってくれているなと感じました。

追ってキレるタイプではないと厩舎スタッフの方にも聞いていますし、ゲートの中でソワソワするようなところもあると聞いているので、そこに気を付けたいです。上手くゲートを出したいですね。

ちょっと力むところはありますが、口が利かないという感じもないですし、リラックスして運べればと思います！

——続く8R・4歳上1勝クラスのブラックドレスは昨年3月にまなみ騎手を背に初勝利を挙げた馬ですが、今回はそれ以来の騎乗となります。

ブラックドレス、初勝利時

砂を被らなければ堅実に走ってくれるイメージです。今回も砂を被らない感じで上手く運びたいです。

——9R・萌黄賞のユメシバイも昨年6月末にこのコースで新馬勝ちして以来の騎乗ですね。

同じ舞台ですし、前走は横山さんが乗って前に行かれていましたが、特段ハナにこだわる馬でもないと思いますし、この馬のリズムで運んで終い脚を使う競馬ができればなと思っています。

——1200mに距離が短くなるのはプラスなのでしょうか？

そうですね、新馬前に調教に乗せていただいた時も結構ハミ掛かりが良かったので、1200mでいいんじゃないかと思います！

——騎乗経験はありませんが、土曜はメインレースの小倉牝馬Sでワレハウミノコに騎乗されます。今年最初の重賞騎乗となりますが、何かお話は伺っていますか？

小倉牝馬Sで騎乗するワレハウミノコ

まだお話は伺っていないのですが、前走のフォーチュンカップのレースVTRは見ました！開幕週で前が止まらない馬場だとは思いますが、50kgと軽いですし、動いていくタイミングを意識して競馬していきたいです。

——まなみ騎手の50kgでの騎乗は昨年2回だけ、その内の1回はアリスヴェリテで勝ったマーメイドSでした。軽量での一発が期待されます。

そうですね、勝ったアリスヴェリテも走りますが、ワレハウミノコの一番いい形のレースができればなと思います。

——続く12R・4歳上1勝クラスのイリスレーンは前走に続き7度目のコンビとなります。開幕週の馬場は合いそうですね。

開幕週はプラスになると思います！小倉の馬場もプラスになりそうです。逃げて淡々と、この馬のリズムで運びたいです。

——日曜に話を移しまして、1R・3歳未勝利のネトルは前走見せ場十分だっただけに今回楽しみな一戦です。

前走見せ場十分だったネトル

そうなんです、すごく楽しみです。あとはとても小柄な子ではあるので、輸送で体が減らなければなと思います。小回り1700mは合いそうです！

——3R・4歳上1勝クラスのスノーホルンロードは23年12月以来の騎乗となります。

久しぶりに乗せていただきますが、終いキレるというより長く脚を使ってくれる印象です。終いは脚を使ってくれると思いますし、一つでも前のポジションを取って競馬したいです。

——この日の5R・3歳新馬のルックアップトゥーは先週ポリトラックでの追い切りに騎乗されていますね。

まだ幼い気性ではありますが、走り出せば前向きな子です。追ってからまだ反応面で分かっていないところがあるものの、うまく競馬の流れに乗っていきたいです。

——7R・3歳未勝利のベルサは前走に続く騎乗になります。今回が3カ月ぶりの実戦です。

前回も途中まではいい競馬をしてくれていました。開幕週の綺麗な馬場のほうが良さそうな子で、再度この馬らしい競馬ができればなと思います。

——9R・八幡特別のハレアカラフラはちょうど1年ぶりの騎乗となります。今週の坂路の最終追い切りに騎乗されています。

相変わらずハミをガッツリ取っていくところがあります。ただ私が以前騎乗した時は1800mで、この子は1200mのほうが絶対合いそうです。小倉の開幕週もこの子にとってはプラスだと思いますね。

——この日の最終レース、4歳上1勝クラスのセブンスストリートはこれが10戦連続の騎乗となります。当コラムでもお馴染みの馬です。

ここ2、3走は私もスムーズな競馬をできていないのですが、小回り1700mは合うと思います。今日角馬場で乗りましたがそこまで状態が落ちている感じもありませんでした。スムーズな競馬ができればですね。

——連闘明けになりますが、間隔面はいかがでしょうか。

そこまで変にイレ込んだり疲れたりしている感じはまったくなかったので、間隔が詰まった影響はなさそうです！

前が見えない！？終盤のレースは西日との戦い

——先週のコラムではサウジアラビア参戦の話になりましたが、「いい参考書を買われたと思います！」という、競馬コラムとは思えない感想が届きました。

なんかすいません(笑)

いい参考書の皆さん ※まなみ騎手ご提供

——これらの参考書はどのような基準で選ばれたのか、まだ伺っていませんでした。

とりあえず単語を分かっておけばいいかなーと思って、私が見やすい本を自分で選びました！案外ちゃんと選びました。

——英語の勉強は進んでいらっしゃるのか少し気になるところです。

ちょっとそれは…聞かないほうが良いかもしれません…と書いておいてください(笑)

——是が非でも英語ができる妹のななみさんをサウジアラビアに連れていかないといけませんね。

そうですね、妹がいたら安心なので。ただ妹が来れるかまだ微妙で、姉と二人で行くのはちょっと不安なのでなんとか連れていきたいです。

——無事三人で行けることを祈っております。さて、今週のファンの方からの質問コーナーです。だいぶ前のご質問ですいません。PN.かなさんから「レモンポップが勝ったチャンピオンズCのジョッキーカメラを観たら、直線がまぶしくて驚きました。あんなに眩しくて怖くないのでしょうか？」というメッセージをいただきました。たまに話題になる、西日問題です。

これはめちゃくちゃ怖いですね。大体午後のレースになると、ジョッキーの間でも「これは最終の頃になると見えないなぁ…」なんていう話になります。

——改めてジョッキーカメラを観ると、カメラで撮っているとはいえ大変眩しいですね…

最近、レース前にめちゃくちゃ西日の話になるんです。逃げなど1列目はまだしも、2列目、3列目になると余計に前が見えなくなるんです。みんなで協力しながら、気を付けて競馬しています。

昨年、西日に照らされるチャンピオンズC

——車の場合"サンバイザー"が存在しますが、馬にはありません。ジョッキーの皆さんはどのような対処法を取られているのでしょうか。

黒いゴーグルを2枚つけたり、透明のゴーグルを使ったり…ジョッキーそれぞれで対策を取っている状態です。透明のゴーグルでもまだ見やすい時があるんです。

克駿さんだったかはダート板を黒く塗ったりされていた記憶があります。このあたりに特に規定はないので。

——ゴーグルを2枚着けるのはなかなか頭がきつそうですね。

そうなんです、結構頭にズッシリきます(笑)

——まなみ騎手の対策法を伺ってみたいです。

私はそのまま黒のゴーグル1枚で行くか、黒のゴーグルを2枚着けて乗ることが多いです。そのままでもギリギリなんとかなるのですが、後ろから行く時なんかはゴーグルを2枚着けて乗ったりします。

——このような対処法はデビュー後に先輩から教えられるのでしょうか。

そうですね、こうしたほうがいいよって教えてくださるんです。私の場合は、"姉貴"と呼んで親しくさせてもらっているひかりさん(小牧太騎手の娘さん)に聞いたりもしています。

姉貴は(坂井)瑠星さんや(荻野)極さんのバレットもやっているんですけれど、困った時は大体姉貴に聞く時が多いです。バレットさんはこういう道具に詳しくて、姉貴を頼りにさせてもらってます！

——競馬学校時代に西日の対策などの授業もあったりするのでしょうか？

いや、あんまりなかったです…。実戦に行って覚えろという感じで、なかなか厳しい世界です(笑)

——競馬に乗ったことがない側からすると、どれだけ見えないかがイマイチ掴めないところがあります。例えば冬の中京の場合、どれくらい前が見えるものなのでしょうか。

車を運転している時と同じで、直射日光が当たると前が見づらいのですが、中京と新潟は前の馬しか見えない時もあります。

——その状況で60kmで走るのは怖いですね…

本当に怖いです。より気を引き締めて最後まで乗らないとなと思います。

——中京、新潟に限らず、他に西日が危ない競馬場があれば伺ってみたいです。

個人的には小倉はそこまでのイメージはないですね。福島もそんなイメージはないです。あくまで個人的には、やはり中京、新潟ですね。

——京都競馬場などは最終レース付近で西日が厳しく、ダートは砂の照り返しが厳しいため芝が中心になるという話が以前ありました。直接の日差しだけでなく、照り返しも相当厳しいのでしょうか。

京都の向正面も見えないですね。ダートの照り返しも、前が見づらくなってしまうんです。

——ダートの場合は砂除けのために"ダート板"をつけられますが、こちらに反射することも…？

これはたまにありますね。ただ他に比べればまだマシです…

——馬もまぶしそうですね…

そうですね、だいぶまぶしいと思います…

——西日に限らず、夏は日差しが厳しい時も多々あります。朝方の日ざしを受ける1Rなどは大丈夫なのでしょうか？

案外朝イチはそこまで問題ないんですよね。朝はあまり気にならないです。

——まなみ騎手は今週末から小倉を中心に騎乗されます。冬の小倉は日ざしなどは問題ないのでしょうか？

そうですね、小倉の日ざしはあまり気になったことがないです。小倉はどちらかというと寒さとの戦いですね。寒すぎるので…

——ちなみにナイター競馬は特にまぶしかったりはしないのでしょうか。

ナイターはまぶしいということはないのですが、黒のゴーグルだと暗くて見づらいので、透明ゴーグルを使うことが多いです！

——来月のサウジアラビアも夜のレースとなります。どんなものか楽しみですね。

そうですね、楽しみにしています！

——今週もありがとうございました！来週もよろしくお願いします。

よろしくお願いします！

いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます！コラム開始1年4カ月、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。

"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。

競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい！ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。

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