【小倉ジャンプS】ジャンプ界を背負って引っ張っていく存在!スマイルスルーが4連勝へ

現在3連勝中と勢いのあるスマイルスルー

現在3連勝中と勢いのあるスマイルスルー


小倉ジャンプS
スマイルスルー
高田潤騎手

——前走の京都ジャンプステークスで初重賞勝ちをおさめました。レースを振り返っていただけますか。

高田騎手(以下、高):2走前の中山でかなり強い勝ち方をしたので、ポテンシャルの高さが開花してきたのかなと思いましたが、まだ完成度がそれほど高くはありませんし、半信半疑のところもありました。

ただ間違いなく能力はあるので、重賞でどういう競馬をしてくれるかという期待はありましたし、馬の状態がすごく良かったので、自信を持って臨めました。

ポジションは特に気にしていませんでしたが、押し出されて自然とハナに立つ形になったので、折り合いと馬のリズム重視で乗りました。3段飛びも練習の効果で上手にこなしてくれましたし、2周目に入る頃にはかなりペースも緩んでリズム良く走れていたので、早い段階で「勝てるな」と確信できました。

手応えも良く、差されることはないなと思って最後の直線に向かえましたし、少し仕掛けただけでビュンと反応してくれて、改めてこの馬の強さを感じました。

——この中間も調教に騎乗されていますが、どのような点に気を付けて調整を進めて来られましたか。

高:飛越が安定しないこととテンションの高さがこの馬の現段階での課題だと考えているので、それらをひとつずつ克服していくイメージで調整しています。栗東では落ち着いていますが、競馬場へ行くとテンションが上がるので、今回は早めに競馬場へ移動して課題克服に向けて取り組んでいます。

——2/12(水)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

高:先々週、先週と速いところをビシッとやっているので、追い切りというよりは競馬場で落ち着かせることに重点を置いて乗りました。15-15程度でしたが、馬はリラックスして走れていたと思います。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

高:今回は休み明けですし、先々大きなところを見据えての仕上がりになっているので前走ほどではないかもしれませんが、昨年末の大障害をパスしてここ目標に段階を踏みながら順調にきています。

——現在3連勝中です。スマイルスルーが障害馬として優秀だと感じるところ、ストロングポイントは。

高:スタミナですね。あとはスピードです。走る速さと飛越速度の速さ、両方のスピードに長けているところもストロングポイントだと思います。

——高田騎手とのコンビでは初の小倉障害コースへの出走となります。コース適性への見通しは。

高:未勝利の頃に小倉で負けていますし、タスキのあるコースで勝てていないので、本質的に得意とは言えないのかもしれませんが、コース経験があるのは強みになりますし、未勝利で小倉を走っていた頃と比べて今は明らかに力をつけているので、僕はコース適性に対して心配はしていません。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

高:今後のジャンプ界を背負って引っ張っていく存在になれるだけの資質がある馬だと思っているので、ここでも強い競馬を見せてほしいと期待しています。