【ドバイワールドC】直近2連敗中!フォーエバーヤングに襲い掛かる「負のジンクス」とは

サウジCを勝ったフォーエバーヤング

サウジCを勝ったフォーエバーヤング


フォーエバーヤングを筆頭に23年1着、24年2着ドバイWC2着ウシュバテソーロ。24年JBCクラシック馬ウィルソンテソーロ、24年東京ダービー馬ラムジェットと日本馬4頭が出走を予定しているドバイワールドカップ(G1、メイダン競馬場ダ2000m・日本時間4月6日2時30分発走)

豪華日の丸軍団のなかでも前走で1着賞金約15億円の世界最高峰レース、サウジカップを制したフォーエバーヤングが注目を集めるのは確実でしょう。

そこで今回はドバイワールドCで「フォーエバーヤング好走の可能性」と題して、サウジカップ勝ち馬の次走傾向を徹底検証。衝撃の結果が浮かび上がってきました!


サウジC勝ち馬の次走ドバイWC成績
[0-0-1-1]複勝率50%

【参考】
サウジC勝ち馬の次走成績
[2-0-1-2]複勝率60%

24年1着 セニョールバスカドール
→次走ドバイWC3着

23年1着 パンサラッサ
→次走ドバイWC10着

22年1着 エンブレムロード
→次走ヴィシー大賞(仏G3芝2000m)5着

21年1着 ミシュリフ
→次走ドバイシーマC(G1芝2410m)1着

20年1着 ミッドナイトビズー
→次走フルールドリスS(米G2ダ1800m)1着
(※20年1位入線マキシマムセキュリティ失格により繰り上がり)

意外にも2020年のサウジカップ設立以降、ドバイWCを連戦した馬は23年10着パンサラッサ、24年3着セニョールバスカドールのみ。特にフォーエバーヤングと同じく矢作厩舎の管理馬パンサラッサは本来の行きっぷりが影を潜め、2ケタ着順に大敗しているのは気になるところ。

ただ、サウジカップの舞台となるキング・アブドゥルアジーズ競馬場のダートは、ウッドチップを含んでいるのが最大の特徴。日本やドバイ、ダート競馬の本場である米国とは異なる砂質で行われるのは留意すべきでしょう。

その影響か21年1着ミシュリフなど芝レースでの活躍馬も珍しくなく、この点ではデビュー以来全てダート戦に出走しているフォーエバーヤングにとって、日本や米国と砂質が近いドバイに替わるのは間違いなくプラスと言えます。

また砂質と同じくらいに重要なポイントとして、約1ヶ月弱でダート最高峰のG1を連戦する過酷ローテが挙げられます。どちらも飛行機での長距離輸送に加えて、砂漠がある暑い国での開催。馬が体調を崩し、本来の能力を発揮できないケースも少なくありません。

まとめるとサウジC勝ち馬がドバイWCに連戦した直近2年の結果より、データ面から世間の注目度ほど強調できないのは事実です。

その一方、生粋のダート馬であるフォーエバーヤングがサウジCを制したのは歴史的快挙。日本国内だけでなくダート競馬の本場である米国G1ブリーダーズカップ3着の実績は今年のメンバーでは最上位の存在だけに、ドバイWCでの好走期待値はやや甘めの「70%」としました!