【天皇賞・春】長距離戦だからこその激走根拠!複勝回収率255%の「お宝データ」を発見

G1制覇の夢へ挑むビザンチンドリーム

G1制覇の夢へ挑むビザンチンドリーム


天皇賞・春(G1、京都芝3200m)は、昨年の優勝馬テーオーロイヤルが不在。重賞を勝ち上がった勢いのある4歳馬や、歴戦の古馬が春の長距離王者の証である優勝盾を狙っています。

今年は菊花賞2着ヘデントールなど4歳馬が注目を集めそうですが、競馬には様々な予想ファクターがあります。それは「馬体重」です。

競馬には距離や条件、レースによって有利な体重があります。一般的に短距離やダート馬は胴や脚が短く筋肉質の大型馬が多いのに対して、長距離を得意とする馬は胴や脚が長く、小柄でスラっとしたタイプが目立ちます。

先ほど紹介した傾向を裏付けるべく、ここで天皇賞・春の馬体重別成績を振り返りましょう。なお、今回のデータは阪神開催だった21・22年を省いた京都開催時の直近10年(13年~24年)で集計しています。

天皇賞・春の馬体重別成績
439以下  [0-1-0-4] 複勝率20%
440~459[1-4-2-11]複勝率38.9%
460~479[2-3-4-35]複勝率20.5%
480~499[4-0-2-54]複勝率10%
500~519[1-1-2-23]複勝率14.8%
520以上  [2-1-0-9] 複勝率25%

天皇賞・春は平地競走のG1では最長距離となる芝3200m戦。やはり馬体重が軽い馬の方が有利な傾向が出ており、その中でも「馬体重440~459キロ」で出走した馬は複勝率38.9%という好データが浮かび上がりました!

さらに特筆すべきは複勝回収率が255%と人気薄が好走している点です。20年2着スティッフェリオ(11人気)は446キロで出走。積極的な競馬で先行し、天皇賞・春を2連覇したフィエールマンにわずかハナ差で敗れましたが、波乱の片棒を担ぎました。

特に今年は出走メンバーを見渡すと長距離戦にしては珍しく、500キロを超える大型馬がズラリ。馬体重460キロより軽い馬は、片手で数えられる程度しかいません。

そこで前走までの馬体重から、今回440~459キロで出走しそうな馬で注目の存在がビザンチンドリームです。

3歳牡馬クラシックでは結果が出なかったものの、菊花賞では上がり最速の3ハロン35秒4の末脚で5着。前走はサウジアラビアで行われたG2レッドシーターフHCでは後方待機でじっくり足を溜め、3角過ぎから徐々に進出。60キロの酷量を背負い快勝しました。

ちなみにサウジアラビアではレースで馬体重の計測そのものがなく、従って馬体重も非公開となります。そこで5/1(木)にJRAホームページで発表された調教後の馬体重を参考にすると、「454キロ」と基準値にバッチリ収まっています。

理想的な馬体重で大一番に臨めそうな今回、20年2着スティッフェリオの再現が期待できる注目の1頭です!