【NHKマイルC】14番人気激走の再現も?春天2着ビザンチンドリーム的中の馬券率6割超え「お宝データ」該当馬

17年に先行策で勝ち切ったアエロリット

17年に先行策で勝ち切ったアエロリット


競馬には様々な予想ファクターがあります。その1つが「馬体重」です。

先週の天皇賞・春では、『長距離戦だからこその激走根拠!複勝回収率255%の「お宝データ」を発見』の記事で取り上げたビザンチンドリーム(6人気)が2着に入りました!

同馬は天皇賞・春で複勝率38.9%の好成績を誇る「馬体重440~459キロ」に1頭だけ該当。長距離戦の好走傾向にあったベストの馬体重だったのは注目でしょう。

今週のNHKマイルカップ(G1、東京芝1600m)も、「馬体重」に注目。長距離戦とは異なりマイルで強い馬は筋肉量が必要で成長途上の3歳馬でも、ある程度の馬体重が求められます。

▼NHKマイルCの馬体重別成績(過去10年)
459以下  [1-2-3-39]複勝率13.3%
460~479[4-3-6-41]複勝率24.1%
480~499[4-3-1-46]複勝率14.8%
500~519[1-2-0-18]複勝率14.3%
520以上 [0-0-0-5]  複勝率0%

460~479キロ、480~499キロのゾーンに好走馬が集中。複勝率の差で前者のほうが馬券に絡んでいることがわかります。ここから絞り込む要素として、如何に鋭い末脚を繰り出したかが分かる、上り3ハロンのタイム上位1~3位の馬を抽出してみます。

▼460~479キロかつ、上がり3Fが1~3位となった馬(過去10年)
23年2着 ウンブライル(8人気)
20年3着 ギルデッドミラー(6人気)
19年2着 ケイデンスコール(14人気)
19年3着 カテドラル(7人気)
18年3着 レッドヴェイロン(9人気)
17年1着 アエロリット(2人気)
15年1着 クラリティスカイ(3人気)
15年3着 ミュゼスルタン(2人気)

460~479キロの馬でかつ、レース当日の上り3ハロンが1~3位となった馬で絞り込むと、複勝率61.5%という信頼できる数値が出現しました。また上位人気だけでなく、人気薄も多数馬券に絡んでいるのは見逃せません。

中でも、19年2着ケイデンスコールはそれまで5戦のうち4回も上り3ハロン最速タイムを記録していましたが14番人気の低評価。ところがレースでは最後方から上がり33秒6の末脚で2着に追い込み、3連単41万馬券の立役者となりました。

また直線勝負に賭ける馬が目立っており、「差し追い込み馬で460~479キロの馬」が狙い目。その中でも今年のNHKマイルCで、上がり3ハロン1~3位に入ってきそうな末脚自慢がミニトランザット(前走馬体重468キロ)です。

きさらぎ賞を除く全てのレースで上がり最速タイムを記録し、前走のチャーチルダウンズCでも直線で内から外に進路を切り替えてからラスト100mで伸びる競馬を見せました。脚質的に直線の長い東京コース替わりは間違いなくプラスで、終いの生きる流れになれば侮れない存在となります。

最後もう1頭、挙げざるを得ないのがアドマイヤズーム(前走馬体重476キロ)です。先ほど紹介した好走馬の中で唯一17年1着アエロリットだけ、先行しつつも直線では上がり3位の34秒3で突き抜けました。

アドマイヤズームはこれまでのレース全てで先行していますが、未勝利戦と朝日杯フューチュリティSでは2番手ながら上がり最速タイムを出しています。アエロリットのように先行しつつ末脚も使えるような競馬となれば、あっさり2つ目のビッグタイトルとなるかもしれません!