【京都ハイジャンプ】走るたびに成長を見せるアンクルブラックが重賞へ初挑戦!

2連勝の勢いで重賞へ挑むアンクルブラック

2連勝の勢いで重賞へ挑むアンクルブラック


京都ハイジャンプ
アンクルブラック 高田潤騎手

——前走の障害4歳上オープン(2/22・小倉・芝3390m)は1着でした。レースを振り返っていただけますか。

高田騎手(以下、高):最後も余裕がありましたし、強い勝ち方をしてくれたと思います。障害デビュー戦から前走に至るまで、ずっとパフォーマンスが上がり続けている馬なんですよ。オープンを連勝しましたが、前走は61キロを背負って完勝していますし、走るたびに強くなっているところに能力の高さを感じます。まだ馬も若いですし、成長力がすごいです。

——この中間も調教に騎乗されていますが、どのような点に気を付けて調整を進めて来られましたか。

高:体が減りやすいので、その辺りに注意しています。今回は京都で、小倉や東京と比べて輸送がラクな分、体重調整がしやすかったかと思います。体も少しずつ増えていて、今はトレセンにいるときは490キロくらいあります。背が高くてスラッとしたキタサンブラック産駒特有の線の細い見た目の馬ですし、まだまだこれから体が成長していくと思います。

——5/13(火)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

高:先ほど話したように、馬体重調整を考えてこの馬は競馬の週はいつも火曜日に追い切ります。1週前にビシッとやっているので、最終追い切りは速い時計を出さずに確認程度の内容でした。余力を残して迫力ある走りをしていましたし、満足のいく良い仕上がりです。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

高:体重が少しずつ増えるにつれて走り方も少しずつ変わってきますし、この馬に関しては前回と全く同じということがありません。今回も前走とは違った感触がありましたし、その変化が成長してのものなら良いなと思っています。

——現在2連勝中です。アンクルブラックが障害馬として優秀だと感じるところ、ストロングポイントは。

高:コースを問わずに走れるところですね。新潟、京都でもしっかり走れていますし、小倉と東京で勝っています。どの競馬場でも力を発揮できるのはストロングポイントだと思います。

——3走前の障害3歳上オープン(24/12/7・京都・芝ダ3170m)は3着でした。今回は初の京都重賞コースへの出走となりますが、コース適性への見通しは。

高:3段跳びと距離延長がポイントになると思いますが、今回のメンバーで3段跳びを経験したことのある馬も少ないですし、年に2回しか使わない障害で得意な馬も少ないので、それほど心配していません。今回は勝ちにいく意味でもレースの1ヶ月くらい前に帰厩して、時間をかけて3段跳びに向けて練習を積んできているので、特に不安はありません。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

高:アンクルブラック自身初の重賞挑戦になりますが、しっかり段階を踏んで陣営と綿密にコミュニケーションを取りながら作り上げてきた馬です。この先どこまで強くなるのか期待していますし、ここでどのような競馬をしてくれるか楽しみです。