【ヴィクトリアマイル】「シランケド」がトレンド急上昇!その強さ、本物か!?

中山牝馬Sを制し勢いに乗るシランケド

中山牝馬Sを制し勢いに乗るシランケド


ヴィクトリアマイルの本命はシランケドでエエ? シランケド。

今週のX(旧Twitter)で話題をさらったのが、ヴィクトリアマイル(G1、東京芝1600m)に出走するシランケドでしょう。

競馬ファンのみならず、冒頭で紹介したシランケド(知らんけど)で文章を占めるポストで溢れかえっています。

週刊Gallopでは主戦を務めるM.デムーロ騎手とツーショットで表紙を飾るなど、大きな注目を集めているシランケド。3連勝で挑む今回、メイショウドトウの4連勝でG1制覇となるのでしょうか。シランケド。

ここで元ネタを知らないファンであれば「おいおい競馬ラボ、シランケドはともかくメイショウドトウとか、少しふざけすぎじゃない?」と思われたかもしれません。

実はシランケド覚醒の背景には、この『メイショウドトウ』が深く関わっているんです!

順を追って説明しましょう。シランケドは体質の関係で強い攻めができず、3歳秋にG2紫苑Sで3着に入ったものの、走っては休むの繰り返し。その影響か条件クラスでも取りこぼしが目立っていました。

ところが競走馬が心身ともに充実期を迎える4歳秋に本格化。2走前の魚沼S(3勝クラス、新潟芝1800m)を出遅れながら上がり33秒0の末脚で突き抜け快勝。オープン昇級戦の中山牝馬Sも外々を回りながら差し切り、悲願の初重賞制覇を成し遂げました。

大器晩成を絵に描いたようなサクセスストーリーには、シランケドを担当する千田智久厩務員を抜きには語れません。以前に所属していた安田伊佐夫厩舎では宝塚記念馬メイショウドトウ、牧浦厩舎に移籍後も21年全日本2歳優駿を勝ったドライスタウトをG1馬に育て挙げた腕利きです。

メイショウドトウも3歳時は条件クラスで勝ったり負けたりを繰り返すも、4歳で本格化。その後のテイエムオペラオーと5度に渡る2着惜敗続きの末、6度目の直接対決となった2001年宝塚記念で初めて先着してG1馬となりました。

遅咲きタイプの扱いはお手の物。ここまでシランケドも無理をせず大事に使われてきたこともあり、ヴィクトリアマイルの晴れ舞台に駒を進めてきました。かつてのメイショウドトウのように、この大舞台でG1馬として覚醒する可能性を秘めていると言えるでしょう。

巷で懸念される1600mで勝利経験がないことも、09年2着ブラボーデイジー(11人気)の好走例があります。19年にも芝2200mのエリザベス女王杯で3年続けて連対したクロコスミアが3着に入っており、距離実績は評価を下げる理由にはなりません。

メイショウドトウのスピリッツを引き継ぐ珍名馬シランケドが、G1の舞台でどんな走りを見せてくれるのか。怒涛の4連勝あるかもしれんで。シランケド。