【ヴィクトリアマイル】馬券率7割超え!「アスコリピチェーノ8枠」で浮上する逆転候補

好位から差す競馬でG1タイトルを狙うアルジーヌ

好位から差す競馬でG1タイトルを狙うアルジーヌ


1番人気アスコリピチェーノが外枠に入ったことにより、馬券妙味が増した今年のヴィクトリアマイル(G1、東京芝1600m)

G1限定で配信している競馬ラボ・メールマガジン『枠順特注馬』でもお伝えしたとおり、ヴィクトリアマイルは過去10年で「1~3枠」に入った馬が7勝をマークしている「内枠有利」のレース。参考までに集計期間内で8枠から勝った馬は1頭もいません。

今週から東京芝は内ラチ沿いに仮柵が設置される「Bコース」に変更。連続開催で芝が掘り返された箇所が保護されるため、基本的に経済コースを通れる内枠に入った馬が有利となります。

この傾向を踏まえたうえで、どんな馬を狙えばいいのか。まずは過去10年の脚質別成績を振り返りましょう。

▼ヴィクトリアマイル脚質別成績(過去10年)
逃げ[0-0-1- 9]複勝率10%
先行[2-4-3-28]複勝率24.3%
差し[8-5-5-60]複勝率23.1%
追込[0-1-1-45]複勝率4.3%

直線が長く広い東京コースでは、何より上がりタイムが使えることが勝利へ導く条件。ただ、後方から直線の追い込みだけで勝つのは至難の業であり、そういう点で差す形で好走する馬が多いのだと考えます。

差し馬かつ結果を残している馬を探す中で行き着いたのが、「上がり3ハロンのタイム」です!

▼差し脚質&上がり1~3位馬の成績(過去10年)
[7-3-1-3]勝率50% 複勝率78.6
単勝回収率1986% 複勝回収率487%

主な好走馬(一部抜粋)
●24年
1着 テンハッピーローズ(14人気)
→33秒9(上がり3位)

●23年
1着 ソングライン(4人気)
→33秒2(上がり2位)

●21年
1着 グランアレグリア(1人気)
→32秒6(上がり1位)

2着 ランブリングアレー(10人気)
→33秒2(上がり3位)

●20年
3着 ノームコア(5人気)
→33秒2(上がり2位)

勝率50%、複勝率78.6%という成績もインパクト大ながら、有力馬だけでなく人気薄が絡むことで単勝回収率1986%、複勝回収率でも487%という数字は圧倒的でしょう。

上記で紹介した好走馬の中で特に印象深いのは、昨年の3連単91万馬券の立役者となったテンハッピーローズです。中団後方でレースを進め、直線で外から1頭突き抜けてきたときは思わず声が出てしまうほど、お手本のようなレース運びでした。

そこで今回は直線勝負に賭けるタイプの中から、鋭い決め手を武器とする上がり1~3位候補2頭を紹介します。

1頭目は中団より前目から差す競馬を得意とするアルジーヌです。前走の阪神牝馬Sでは4コーナー6番手からラスト3ハロン33秒0の上がりで2着に入りました。東京コースは未経験ですが今回は絶好枠の2枠3番を引き当て、前走と同じ競馬ができれば好走期待値は高そうです。

もう1頭はボンドガールです。これまで9戦中7回も上がりタイムが3位以内で競馬をしており、2走前の東京新聞杯で見せたような好位置からの差し競馬が理想の形ながら、後方からとなっても秋華賞2着や紫苑S3着の実績から注意は必要でしょう。

気になる枠順も管理する手塚調教師は「真ん中なら自在に対応できる」と発言されていることから、5枠10番という点もプラス要素だと考えます。鋭い末脚を持つアルジーヌとボンドガール、府中の直線でその切れ味に注目です!