【2歳馬情報】いよいよ2歳馬の登場!初週から桜花賞馬の子がデビュー!

この春大注目のダービーが終わり、7週連続のG1レースもいよいよ佳境を迎えた。今週からいよいよ新馬戦がスタートし、次世代の王者を決めるべく素質馬たちが競馬へ臨んでいく。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆6月7日

●東京芝1600m

ゾロアストロ(牡、モーリス×アルミレーナ、美浦・宮田厩舎)
母は3勝。おじグレートマジシャン(日本ダービー4着)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)は、ウッド5F65秒5-11秒1。「前進気勢が強く、気性的にも路線は1600m前後となりそう。スピードがあり、完成度も早そうなタイプなので、2歳戦から活躍が期待できる」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ディバインウインド(牡、スワーヴリチャード×ストロベリームーン、美浦・堀厩舎)
母は6勝。追い切りはウッド6F81秒6-11秒5。3月27日の時点で、ウッド6F82秒2-11秒8の速い時計が出ており、仕上がりは他馬以上に進んでいるイメージ。初戦から結果を出したい。

テンユウ(牡、サートゥルナーリア×レーヌミノル、美浦・奥村武厩舎)
母は3勝(桜花賞など)。追い切りは終い重点で全体時計は速くないが、上がりはウッド1F11秒台前半の時計(2週前追い切り)も出ている。兄姉2頭はデビュー戦で1、2着しており、血統的にも初戦からいける。鞍上は岩田康騎手の予定。

ベルバード(牝、スワーヴリチャード×ベルスリーブ、美浦・武井厩舎)
母は3勝。兄ベルラップ(京都2歳S)、グーデンドラーク(現4勝)。追い切りはウッド6F81秒8-11秒6と全体、終いともに上々の時計が出ている。鞍上は横山武騎手の予定。

●阪神芝1600m

カルロット(牡、リオンディーズ×ラルケット、栗東・武幸厩舎)
母は4勝。兄ステルヴィオ(マイルCSなど)、姉ウンブライル(現2勝、NHKマイルC2着)。セレクトセール1億5950万円(税込)。2週前はCWで、ダービー出走馬リラエンブレムを追走する猛調教。さすがに遅れたもののCW6F78秒9-11秒6の速い時計をマーク。1週前は坂路53秒4-12秒6の時計が出ている。

チュウワカーネギー(牡、モーリス×デックドアウト、栗東・大久保龍厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。追い切りはCW6F82秒0-11秒1で、特に終い2F22秒2は秀逸。POGでも注目された上2頭は期待通りといかなかったが、好時計が出ている本馬は楽しめそうだ。

アスクエジンバラ(牡、リオンディーズ×ハニートリップ、栗東・福永厩舎)
伯母ストレイトガール(ヴィクトリアマイルなど)。追い切りはCW5F67秒2-11秒1と、終いに目立った時計をマーク。廣崎氏&福永厩舎のラインから、楽しみは大きい。

◆6月8日

●東京芝1800m

アウダーシア(牡、キズナ×リリーノーブル、美浦・手塚厩舎)
母は2勝(オークス2着など)。追い切りはウッド5F68秒7-11秒8。兄のデンクマールは540キロを超える大型馬で仕上がりに時間がかかると思われていたが、結果はレコード勝ちを含むデビューから2連勝。490キロ台におさまっている本馬は、兄同様に早くからの活躍が見込める。鞍上はルメール騎手の予定。

ダノンヒストリー(牡、エピファネイア×コーステッド、美浦・堀厩舎)
兄ダノンベルーガ(現2勝、共同通信杯)、姉ボンドガール(現1勝、秋華賞2着)。セレクトセール4億2900万円(税込)。1週前はウッド6F81秒0-11秒4、2週前にはウッド1F11秒0も出ており、初戦はもちろん先々まで注目の一頭だ。「兄とは違い、軽さが強調された馬体とフットワーク。まだ馬が目覚めていない雰囲気だけど、秘める素質は6月東京デビュー組の中ではトップレベル」と記者の話。鞍上はレーン騎手の予定。

グリーンエナジー(牡、スワーヴリチャード×シンバルⅡ、美浦・上原佑厩舎)
母はフランスGⅢ4着。セレクトセール1億120万円(税込)。追い切りはウッド5F67秒3-11秒6の時計が出ている。鞍上は戸崎騎手の予定。

●東京芝1400m

タフクッキー(牝、ロードカナロア×ウーマンズハート、栗東・中内田厩舎)
母は2勝(新潟2歳S)。2週前の坂路は終い重点で全体が55秒1とはいえ、1F11秒6は強烈。1週前はCW6F81秒5-11秒2とコースでも好時計。「胴は短めでコンパクトな体型。小気味のいいフットワークで追われてからも味がある。稽古の気配は抜群で、新馬勝ちを意識できる素質馬」と記者の話。鞍上は川田騎手の予定。

ディアダイヤモンド(牝、サートゥルナーリア×スカイダイヤモンズ、美浦・手塚厩舎)
母は北米GⅡ勝ち馬。追い切りはウッド5F68秒2-11秒4。2週連続で1F11秒台半ばの時計が出ており、仕上がりは順調だ。鞍上は武豊騎手の予定。

パープルガーネット(牝、モーリス×コーディエライト、美浦・森一厩舎)
母は1勝(ファンタジーS2着)。追い切りはウッド5F67秒2-11秒7。5月15日の時点でウッド5F66秒4-11秒5の好時計が出ているように、仕上がりは早い。鞍上はルメール騎手の予定。

●阪神芝1400m

ペントハウス(牡、サートゥルナーリア×ピンクガーベラ、栗東・福永厩舎)
兄オオバンブルマイ(現4勝、豪州・ゴールデンイーグルなど)、おじビアンフェ(函館SSなど)、おばブランボヌール(キーンランドCなど)。追い切りはCW6F81秒3-11秒3。2歳戦に強い一族なので、まずは新馬戦を勝ち、2歳重賞に向かいたい。

リヒトミューレ(牡、ポエティックフレア×ラシンティランテ、栗東・中村直厩舎)
母は3勝。兄ラズルダズル(現3勝)。1週前はCW6F84秒9-11秒4だが、2週前はCW6F79秒5-12秒7の速い時計を出している。鞍上は幸騎手の予定。

◆2歳新規入厩

ブラックオリンピア(牡、キタサンブラック×ピノ、栗東・友道厩舎)
母は豪州G1勝ち馬
セツナサ(牡、サートゥルナーリア×ホロロジスト、美浦・武井厩舎)
母は北米GⅡ勝ち馬。セレクトセール2億3100万円(税込)
ソルパッサーレ(牝、キズナ×ベアフットレディ、栗東・四位厩舎)
兄ジョバンニ(現2勝、ホープフルS2着)、姉セキトバイースト(現3勝、チューリップ賞2着)。

※現役馬の成績は、5月30日現在