【安田記念】持ち前の瞬発力で2つ目のG1タイトルを狙うブレイディヴェーグ

瞬発力を活かしてマイルG1を狙うブレイディヴェーグ

瞬発力を活かしてマイルG1を狙うブレイディヴェーグ


安田記念
ブレイディヴェーグ
宮田敬介調教師

——ブレイディヴェーグにとって初の海外遠征となった前走のドバイターフは7着でした。レース内容を振り返ってください。

宮田調教師(以下、宮):国内の調整も上手くいきましたし、ドバイへ行ってからも順調に乗り込んで良い負荷をかけてレースに臨めました。芝丈も長いタフな条件のなか、本命馬を負かしにいくような強気な競馬をしましたが、最後は疲れてしまった感じですね。

レース後には熱中症の症状が見られたように疲労感がありましたし、それだけ力を出してよく頑張ってくれたと思います。しっかり疲れを取ってから、次に向けての準備に移りました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

宮:帰国後は検疫で競馬学校に1週間ほど滞在して、その後はノーザンファーム天栄へ放牧に出してしっかりケアをしてもらいました。安田記念から逆算して帰厩して、調整を進めています。

——5/28(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

宮:今回は久し振りにレースで戸崎騎手に乗ってもらうので、2週前にも乗ってもらって感触を確かめてもらっています。1週前追い切りはレベルの高い馬と併せ馬をしようということで、出稽古ではないですけど国枝厩舎のシックスペンスと併せて追い切りました。

ゴール前からゴール後辺りで併せ馬の形になるような内容でしたが、時計以上の負荷をかけられたと思いますし、強い馬を相手に良い併せ馬ができたと思います。戸崎騎手も「脚力があって良い馬ですね」と話してくれました。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

宮:前走は本当に良い状態でしたからね。これまでもローズステークス前の調整で夏バテ気味になったり、どうしても気温が上がってくると調整が難しくなるところがあります。この中間も獣医的なケアをしっかりして暑さ対策をしながら、何とか良い状態を保てるように気を付けています。

——2走前の東京新聞杯は4着でした。改めて東京芝1600という舞台適性への見通しは。

宮:正直言えば、2000前後がベストかなというのが変わらぬ印象です。ただこれまで参戦したマイルのレースでは、マイルの流れのなかで組み立てていつもより早めの競馬をした分、持ち味の瞬発力を出し切れていなかったと思うので、今回は馬のリズムをリスペクトして道中息を入れながら運んで、瞬発力を生かすような競馬をしてもらおうかとジョッキーにも相談しています。

これまでマイルの舞台で結果を出せていませんが、この子の瞬発力を生かせれば対応してくれるのでは、と思っています。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

宮:昨年長期休み明けの府中牝馬ステークスを勝ってくれて、また更なる活躍を期待しましたが、その後は良い結果に繋げられていません。今回もマイルの舞台で強敵相手という条件ですが、ここで何とか良い結果を出して今後の可能性を広げていければと思っています。応援よろしくお願いいたします。