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コラム史上最も感動的な回!?秘話満載の笑劇的な永島姉妹対談スタート!【永島まなみ騎手コラム】
2025/6/27(金)

先週末の阪神でも何度も見せ場を作ったまなみ騎手。今週からは"好きな競馬場"という小倉で騎乗し、更なる勝ち星の上積みを狙います。先週末のプレイバック、そして今週末の展望、そして待望の"永島姉妹対談"もスタート!初出の秘話満載、まなみの学び史上最も感動的?なロング対談第1弾も加え、今週も超特大号、盛りだくさんでお届けします!
見せ場タップリの先週末 得られた多くの収穫
——今週からお姉さんのみなみさんとの笑撃的対談がスタートしますが、まずは競馬の話から伺います。先週末は何度も見せ場を作られていました。中でも日曜阪神1R・3歳未勝利のストラーダレアーレは直線しぶとく伸びて3着という内容でしたね。
芝スタートで全然行き脚がつかず、吏麒(高杉吏麒騎手、1着リメンバーヒム)のポジションを取るのが理想でしたが、瑠星さん(坂井瑠星騎手、15着アスクアーバンシー)に入られてしまって…。砂を被ってしまって馬にもしんどいレースになってしまいました。
ただそれでも最後までいい脚で伸びてくれましたし、次走は砂を被った時の慣れも出てくれると思います。

——レース前から芝スタートが課題になりそうというのは、まなみ騎手もある程度頭にあったのでしょうか。
そうですね、調教でも動くようにはなっていましたが、どちらかというとスピードタイプではなく、1800mでデビューしてから距離も短くなっている分どれくらいついていけるかな…という思いは頭にありました。
——ふと思ったのですが、芝スタートのダートが合わない馬はよく聞きます。"芝スタートのほうがいいダート馬"もいるのでしょうか。
いますね。例えば自厩舎のブレイジングスターはダートスタートより芝スタートのほうがいいタイプです。その馬の走法や走りやすさもあると思うのですが、ブーちゃんは芝スタートのほうがいいと思います。

——ストラーダレアーレに話を戻すと、行きっぷりの悪さを考えると直線はよく伸びていたように見えます。
すごく伸びてくれましたね。このクラスを勝ち上がる力はあると思います。
——距離短縮で前進が見られましたが、次は1700mが予定されているようです。1400mと1700m、感触としてはどちらのほうが良さそうでしょうか。
1700mも気持ち長い気がしますが、小倉は番組的にもダートは1000mか1700mになってしまうので、それなら1700mのほうがいいと思います。小倉の3週目か4週目のダート1700mでまた乗せていただけるので頑張ります!
——前日土曜の阪神11R・天保山Sの自厩舎サトノルフィアンは見せ場たっぷりという内容の5着でした。前半600m33.8というハイペースで逃げながら残り100mまで先頭と、勝ったかと思いました。

結構速いペースでしたが、それでもよくしぶとく粘ってくれました。ちょっと間隔が空いている分か、3、4コーナーの手応え、雰囲気はいつもと違うところはありましたが、使って次は更に良くなりそうです。
——4ヶ月半ぶりの実戦で+10kgでしたが、状態面はいかがでしたか?
凄くいい状態に仕上げてくださっていました。ただ使ってここからもう一絞りできると思います。
——やはり今回の好走は大外枠からすんなり行けたことも大きかったのでしょうか。
元々逃げようとは思っていなかったんです。メンバーを見ても前に行く馬も多かったですし、別に行かなくてもいいと思っていたらスタートも凄く良くて、内を見たらあまり行く馬もいなかったので、これならと思いハナに行きました。

——PN.アロハさんからのご質問です。「まなみさんこんにちは、毎週楽しく読ませてもらってます。先週土曜のメインレースはまたも坂井騎手に可愛がられていました。スタートしてすぐは坂井騎手も相当手を動かして行く気があったように見えました。今回は私が控えて、逆に可愛がってあげようと思わなかったのですか?(笑)」というメッセージをいただきました。
瑠星さんの馬(6着ライツフォル)も前に行く馬だったので、引いてもいいかとは思ったんですが、スタート後ルフィアンの頭もライツフォルより少し前に出ていたんです。他の馬も積極的に出していこうとはしていなかったので、こちらから主張しました。
——道中、まなみ騎手の中でも速いという感覚は強かったのでしょうか?
速いなとは思いました。前半600m33秒台後半くらいだなと。3コーナーに入るところで気持ちペースを落とそうと思ったのですが、2番手の瑠星さんもビッシリくっついてきていたのでなかなかペースも落とせなくて…。オープンなので仕方ないところはあるかなと思います。

——レース後2番手にいたライツフォルの坂井瑠星騎手と何かやり取りはあったのでしょうか。
瑠星さんも以前ルフィアンに乗ってくださっていたので、レース後はレース全体のお話をさせていただきました。色々と教えていただきました。
——休み明けでこの内容、次が楽しみになりますが、どのレースに進まれるのでしょうか?
次は今のところ、東海S(G3、7月27日中京ダート1400m)に行く予定と聞いています。乗せていただける予定ではあるので頑張ります!
——先週土曜はもう一つ5着がありました。土曜6R・3歳未勝利のシックスパックに騎乗し、スタートを決め好位からレースを進めると、最後まで粘って見せ場を作られましたね。

凄く上手に競馬してくれましたが、どうしてもまだ動き切れないところがありました。最後もう一伸びしてほしいところではありますが、デビュー戦と比べて前進してくれています。次は北海道に行くみたいなので、頑張ってほしいです。
——初戦は京都芝1800m、今回は阪神の2000mでしたが、初戦と違い今回先行策とレース内容から違いましたね。
元々デビュー戦もスタートは一歩目も良かったんです。ただ初めての競馬ということで、あまりレースを分かっておらず進んでいかなかったんです。今回はテンのスピードもついてくれました。内容のあるレースをしてくれましたね。

——この馬の課題と、長所を伺ってみたいです。
本当に従順で、おとなしくて乗りやすいです。トモが緩く、追い切りでも何度か手前を変えるところがあったので、力をつけていってこの部分が改善されれば理想的かなと思います。
——その1つ前のレースである5R・2歳新馬は"小さな巨人"、自厩舎のクライナリーゼに騎乗し9着という結果でした。直線頑張って伸びていましたが…。
3、4コーナーでもいい手応えで走ってくれました。ただどうしても調教の段階から最後反応しきれないところがあるんです。今後力をつけていってほしいです。

——今回得た収穫と課題はいかがでしょうか。
返し馬の時から1200mのゲートの跡に驚いてジャンプするところがあったんです。レースの時は大丈夫かなと思っていたのですが、レースでも同じところでジャンプしていました。より集中力もつけていってほしいなと思います。
——パトロールビデオをよく見ると、確かに1200mのスタート地点のゲート跡でジャンプしているのが分かりますね。
そうなんです。ただ3、4コーナーの走り方は凄く良かったです。思った以上にしっかりした走りを見せてくれたので、今後は最後更に一脚を使えるようになってくれたらいいなと感じています!

——PN.川崎バルビゾンさんから「クライナリーゼの新馬戦、現地で見守りました!小さな体で大きな同級生を怖がることもなく堂々と走り切ったと思います。パドックで騎乗される際、まなみ騎手も(担当の)美穂さんもみんな笑顔でとてもいい雰囲気でしたが、どんなやりとりがあったのでしょうか」というメッセージをいただいております。
370kgと他の馬と比べて小さく、色々な人に「小さいね」と言われていたんです。乗っても小さくて、美穂さんともその話になっていました。
小倉開催スタート!自厩舎の馬たちと挑む開幕週
——今週末から小倉開催がスタートします。まなみ騎手は開幕週の小倉で土曜3鞍、日曜7鞍の計10鞍を予定されていますが、いつものように実戦、追い切りで騎乗経験のある馬を中心に伺うと、まずは土曜3R・3歳未勝利の自厩舎ネトルはコラムでも"トトロ"でお馴染みの存在です。
先週も今週も追い切りに乗せていただきましたが、トトロは元々トライアビットというハミを使っていたんです。先週の追い切りではトライアビットからノーマルのハミに替えたのですが、どうしてもハミの左側を噛んでまっすぐ走れていないところがありました。
今週はハミをトライアビットに戻したところ、こちらのほうがバランス良く走れていたので、今まで通りの形でレースに臨もうと担当のカジさん(梶原助手)と話になりました。

——先週木曜にまなみ騎手が乗られた追い切りは7F96.9、6F80.4とだいぶ速いタイムが出ています。2カ月ぶりの実戦となりますが、成長を感じる内容でしょうか。
少しずつ体重面も減りにくくなっているようですし、気性は元々いい子なのでいい意味で変わっていないです。気持ち硬いところはありますが、そこまで気にしなくていいレベルだと思います!
——以前小倉ダート1700mは一度使って6着でした。阪神ダート1800mからこの舞台に変わることについてはいかがでしょう。
小回り自体は問題ないと思いますが、テンにポジションを取り過ぎると脚がなくなるところがある子なので、じっくり構えて乗りたいです。

——翌日日曜、2R・3歳未勝利の自厩舎ハクサンサクヤヒメは以前調教に騎乗された経験がありますね。
調教は何度も乗せていただいていて、すごく前向きで何も言うことはない子です。前走はスタートでぶつかって躓いてしまったと騎乗した小崎(綾也)さんがおっしゃっていました。今回は1200mになりますがうまく噛み合って前進してくれればと思います。
——ここまでの2戦は芝、ダートの1800mでした。今回は1200mと条件が一変します。
正直1200mは短いかなと感じていますが、前向きさはある子なので、距離短縮でうまく前進してほしいですね。
——当コラム初登場です。自厩舎恒例、どのような性格なのか、ニックネームも含めて伺いたいです。
私は"ヒメちゃん"と呼んでいます!凄く優秀で、何も言うことなく、真面目でおとなしい優等生タイプの女の子です。



優等生なヒメちゃん ※まなみ騎手ご提供
——気の強い女の子が多い自厩舎の中では目立ちますね。
はい、もう全然…(笑)
——自厩舎の女の子の皆さんがコラムを読んでいたら、噛まれる可能性があります。
そうですね(笑)。ヒメちゃん、めちゃくちゃいい子です。

——4R・3歳未勝利でも自厩舎とのコンビとなります。バイマイセルフと昨年12月の新馬以来のコンビ結成となりますね。
バイマイくんは久々に乗せていただきますが、前走もゲートの中で暴れていたようで、この中間はゲートで縛っていただいたおかげでだいぶ駐立はおとなしくなったと伺っています。ゲートを五分に出れればもう少しやれる子だなと思います。
——ダート1700mは初めてとなります。この条件についてはいかがでしょうか。
バイマイくんの1800mのデビュー戦に乗せていただいていますが、1700mでも問題ないかなと感じました。

——この日の7R・3歳未勝利のエリセイラには、ここ2週連続で追い切りに騎乗されています。1週前追い切りの6F79.2、ラスト1F11.3は素晴らしい時計でした。調教でよく動きますね。
凄い時計でしたね!今週の追い切りにも乗せていただきましたが、相変わらず凄くいい動きでした。牝馬らしくちょっとチャカチャカとイレ込みやすいところがあり、以前ゲートでアクシデントがあった馬ですが、落ち着いて臨めれば全然もっとやれていい子だと思います。
——稍重馬場の新潟外回りから、開幕週の小倉一周コースに条件が変わります。追い切りの感触から、この条件変わりはいかがでしょうか。
いいと思います!長く脚を使う子ですし、小倉のこの条件のほうが良さそうです。

——シルクレーシング様の所属馬ということで、一口持たれている会員さんも読まれているかもしれません。どんな性格の女の子なのかも伺っておきたいです。
走りだせばいい背中で乗りやすい子です。ただ先週のコース追い切りで走り出す前にカーっとテンションが上がるところがありました。走り出せば乗り手に従順で、凄くいい走りをしてくれます。可愛らしい、とてもいい子です!
——こちらは久々のコンビとなります、10R・西部日刊スポーツ杯ではワイノナオミと8カ月ぶりのコンビ結成です。
小倉ダート1700mは(荻野)極さんが乗った際に勝たれた舞台ですし、私が乗った時はゲートで上手く出せなかったところがあるので、極さんのように上手くゲートを出して、前前で運べればと思います。
——まなみ騎手とはこれまで3度コンビを組まれ、1着、5着、2着と相性の良さを見せています。ダート1200m以外で騎乗されるのは初めてですね。
そうですね、極さんや(川端)海翼のレースを見ていても1700mでもいいのかなと思っています。勝っている舞台なだけに頑張りたいです。

——こちらも久々のコンビです。12R・3歳上1勝クラスのテンカオーライは昨年4月以来2度目の騎乗となります。
そうですね、コースに入る前にテンションが高かったイメージがあります。どちらかというとワンペースな子だったので、理想でいえば少しでもポジションを取った中で競馬したいです。
——ここ2走は稍重のダート1800mでした。今週末の小倉ダートは良馬場が見込めますが、良馬場の1700mのほうが良さそうでしょうか。
そうですね、バシャバシャな不良馬場よりは良馬場のほうがいいと思います。
——今週から小倉競馬がスタートします。詳細は今後発表のようですが、人生初のイベントもあるとか…。
そうなんです、もうそろそろ発表されるようですが頑張ります!
まなみトーーク第3弾!全てを知り尽くす姉・みなみさん登場!
——第3弾となりました、特別企画、"まなみトーーク"の時間です。まずはまなみ騎手に本日のゲストの方を紹介していただきましょう。
まなみ騎手(以下まなみ):今回対談してもらう4コ上の姉のみなみです、よろしくお願いします!
みなみさん(以下みなみ):よろしくお願いします!
——まなみ騎手をこの世で最も知り尽くす方の登場です。みなみさんはこの"まなみの学び"を読まれているのでしょうか。
みなみ:はい、普段から読んでます。毎週金曜日。今回は何言うてんのかなぁ…って思いながら、毎週楽しみにしています(笑)
まなみ:へへへ(笑)

——まず最初に伺いますが、妹さんの毎週飛び出す"名言"を姉としてどう見られているのか気になります。
みなみ:もう、恥ずかしいですねぇ(笑)。ああもう、まなみのバカがどんどんバレていくわぁ…って思いながら見てます。最近だと祝日のクイズの答え…。
——5月3日はゴミの日。
みなみ:はい、もう恥ずかしいです…。
——すでに隣でまなみ騎手が苦笑されていますが、まずは幼少期のお話から伺おうと思います。PN.かなさんから「まなみんはお姉さんから見て、小さい頃どんな妹さんでしたか?そして今はどんな妹さんですか?」というご質問をいただきました。
みなみ:昔から私の後ろをくっついて、走ってくるような子でした。私が遊びに行く時もついてくるんです。「ねぇね、待ってぇぇぇ!」って言いながら追いかけてきて。習い事もほとんど一緒やったよな?
まなみ:マネしてましたね、ずーっと姉の後ろをくっついてましたね。
みなみ:今は仕事の時はしっかりしていて、いつもと全然違います。真剣そのものです。一歩競馬の外に出れば今までと変わらず、何かあったらすぐ電話してくるし、どこにでもいる妹って感じですね。

——2002年10月27日、まなみ騎手が爆誕されました。当時のみなみさんは4歳、記憶にありますか?
みなみ:爆誕(笑)。当時、母方のおばあちゃんの家にずっといたのを覚えてますね。母が入院していて、おばあちゃんと毎日病院にお見舞いに行って、いちごミルクを買ってもらって。そしてまなみが生まれて…。その時の記憶はちょっとあります。
まなみ:私は当時の記憶まったくないですね(笑)
みなみ:あったら怖いなぁ(笑)
まなみ:私から見ると、姉は気づいたらいたって感じなんです。ただ昔のアルバムを見ると横に絶対くっついてるんですよね。

——4歳差ということで離れ過ぎず、近過ぎずという年齢差だと思います。姉妹のケンカは幼少期からよくあったのでしょうか。
みなみ:めちゃくちゃありましたね。歳の離れた姉だったら寛大で、妹がすることはなんでも許してしまうようなところはあるかもしれないんですけれど、私は子どもっぽいので…。
まなみ:めっちゃ厳しかった(笑)
みなみ:普段は可愛い妹たちなんですよ(笑)。でも4歳下の妹のまなみと、6歳下の妹のななみともケンカして…。全員精神年齢低いよな。
まなみ:はい(笑)。本当に些細なことでケンカしてました。フルーツの個数があっちのほうが多いとか。イジワルしてるとかそういうのではなく、本当にしょうもないことでケンカしてました。
みなみ:本当に子どものケンカですね…。でもケンカしてもすぐ仲直りして一緒に遊んでいるような仲なんです。
まなみ:大体上と下がくっついて結託して、真ん中の私が1人なんですよ(笑)。まあ私が悪いことが多くて、何かちょっかいかけたりすることが多かったんですけど。
みなみ:私もまなみが悪いイメージがあります(笑)。まなみが妹のななみにちょっかいを出して、妹が泣きついてくるんですよ。で、ケンカになって…。

まなみ:姉妹3人とも母に怒られて、3人揃ってギャン泣き(笑)。殴り合いになったことはないんですけどね。最高で、姉に髪の毛掴まれたことは覚えてます。髪の毛引っ張られて、めちゃくちゃ痛かったのはよく覚えてます(笑)
みなみ:全然覚えてないわ(笑)。小さい頃、永島家は怒られると大体真っ暗なトイレに閉じ込められるんですよ、教育として。電気もつけてもらえないんです。
でもトイレの扉の下のあたりに、5cmくらいのスキマがあるんですよね。私が真っ暗なトイレに閉じ込められていると、まなみが母の目を盗んでトイレの前にやってきて、スキマから「ねぇね、ねぇね、大丈夫!?今電気付けてあげるからね!」と言って、頑張って背伸びして電気をつけてくれるんですよ(笑)
まなみ:これは心がウルっとする話ですね(笑)
みなみ:それで母が来るとまなみは隠れるんですよ。母が「なんで電気つけてるの!」と言ってもう一度電気を消すと、まなみが母がいなくなった後にまたやってきて、「ねぇね、電気消されたね、もう一回つけてあげるね!」って言って電気をつけてくれて…。
まなみ:この時はまだ可愛かったんです(笑)

——現在、"まなみの学び"が始まって以来最も素晴らしいお話が展開されています。
まなみ:間違いない(笑)
みなみ:で、その後まなみも見つかって、一緒に真っ暗なトイレに閉じ込められました(笑)
——ここまでのお話を聞くと、永島三姉妹を育て上げたお母様は大変だったんだろうなと思います。お母様に叱られることは結構あったのでしょうか。
みなみ:多かったですね。ピアノの練習に行かないと言った時とかもよく怒られましたね。長女ということで私が一番厳しく言われた気がします。
まなみ:姉は父にも一番怒られていた記憶がありますね。姉が怒られてほっぺをつねられているのを見て、「なんでねぇねにそんなことするの!」と私が父に怒った記憶があります(笑)
みなみ:全然覚えてない…。
まなみ:私こっちのほうが覚えてるけど…。

——とてもいい妹さんです。
まなみ:いや、私めちゃくちゃいい妹ですよ!(笑)
みなみ:…いい妹ですねぇ。
まなみ:まるで言わされたみたいに(笑)
——PN.生粋のまな民、でもときどき奈穂民さんから「お互いのことをどう呼び合っていますか?」というご質問をいただきました。
まなみ:"ねぇね"ですね。昔からねぇねです。
みなみ:私も昔から"まな"ですね。
まなみ:なので競馬場でも検量室とかで「ねぇね!」と姉を呼ぶと、周りの人に「ねぇねって呼んでるー」と笑われます。「ねぇね、呼ばれてるでー」とイジられます(笑)
みなみ:下の妹のななみのことは"なーぽん"と呼んでます。
まなみ:私も"なーぽん"ですね。

いつも仲良し三姉妹 ※まなみ騎手ご提供
みなみ:ななみは"みーちゃん"と"まーちゃん"です。昔は"ねぇね"と"まな"でした。
まなみ:最近"まーちゃん"って呼ばれることが多いんですよね。
——PN.生粋のまな民、でもときどき奈穂民さんからは「通常時と、ちょっと機嫌が悪い時で呼び方が変わったりしますか?」というご質問もいただいています。
まなみ:私たちは変わりますよ。普段私は"ねぇね"と呼んでますが、怒っている時とかは「姉!」と呼びます(笑)
——あね。
まなみ:そうなんです。姉も他に何人もバレットで担当しているんですが、その分ゴチャゴチャになる時があるんです。姉はそんなに悪くないんですが、レースでイライラしているのか「姉!」って呼んだりしてしまいます(笑)
みなみ:あ、怒ってるわと思って、「なぁに?」と普通に応えてます(笑)

——名前に関する質問も結構いただいています。そういえば以前、お母さんがまゆみさんで、それに合わせてお母さんが名付けられたとまなみ騎手から聞いたことがあります。
みなみ:これ、元々母がひらがなの3文字で、最後に"み"が付く名前がいいと言っていたんです。それを聞いた父が、当時"タッチ"が流行っていたので、浅倉南から"みなみ"と名付けたんです。
まなみ:私、元々まなみになる予定じゃなかったんですよ。
みなみ:まなみは最初、"きさき"になる予定だったんです。みなみは上から読んでも下から読んでもみなみなので、まなみも最初は上から読んでも下から読んでも同じになる"きさき"になる予定やったんです。
まなみ:それが私が生まれるちょっと前に、同じ園田競馬場の社宅で生まれた女の子が"きさき"という名前になってしまって、それでつけづらくなったのでまなみになったんです。
みなみ:たぶんそれこそ最後に"み"が付くってことで付けられたんだと思います。あとはもう…流れで一番下がななみになりました(笑)

流れで名前が決まった説がある?みなみさんとまなみ騎手
※まなみ騎手ご提供
——今、過去一番ななみさんに同情しています。
まなみ:あはは(笑)、もうそうなるしかなかったんですよね。
——これだけ名前の似ている三姉妹も珍しいかもしれません。
みなみ:父は私のことを"みー"か"みなみ"、まなみのことは"まな"、一番下の妹のことを"なな"と呼ぶことが多いですね。母は"みー"、"まな"、"なーぽん"。ななみは昔からみんなに"なーぽん"って呼ばれてるんです。なんでなーぽんなのかは分かんないんですが。
まなみ:ポン酢が好きだったからですかね…?
みなみ:絶対ちゃうやろ、なーぽん、ポン酢好きやけど(笑)
涙の競馬学校入学式 姉に支えられ歩んだ日々
——さて、そんなまなみ騎手を幼少期から知るみなみさんですが、幼少期、妹さんとの印象的な思い出は何かあったりされますでしょうか。
みなみ:いっぱいあるけど何が一番やろ…。
まなみ:これ答えが楽しみです、なんやろな…(笑)
みなみ:楽しい思い出しかないなぁ。あ、運動会。私が学校を卒業した後も運動会は見に行っていたんです。妹の頑張って走っている姿が思い出深いです。まなみ、運動会の100m走で意味が分からんくらい速いんですよ(笑)。私が足遅かったのに妹は2人とも速くて。
まなみ:小学校まではめちゃくちゃ運動神経良かったんですよ、今はどんどん劣化してきて(笑)

——当時は園田競馬場脇のジョッキーの社宅に住まれていたと伺っています。みなみさんも当時の仲良しの方でジョッキーの方の息子さん、娘さんは多かったのでしょうか。
みなみ:多かったですね。それこそ岩田家、あとは園田の松平幸秀先生のご家族、尾林幸二先生のご家族、そして永島家、この4家族が仲良かったんです。未だに母親同士は仲良くやってるみたいです。
まなみ:ごはん会してるって聞いたことがありますね。
みなみ:(岩田)望来は2歳年下なんです。望来の上のお兄ちゃんが私と同い年で仲良しで、小さい頃のアルバムを開くと望来が結構写ってるんです。

——まなみ騎手が幼少期、岩田望来騎手のお菓子を奪って食べていたというとんでもないエピソードを、以前まなみ騎手から伺ったことがあります。
みなみ:奪って食べた話も知ってます(笑)。岩田家と永島家は一番上の世代と真ん中世代がそれぞれ仲良かったんです。岩田家の一番下の妹さんも、うちのななみと仲が良くて。
まなみ:姉が凄いのは、岩田先輩(岩田望来騎手)は競馬場で、怖いとかではないんですけれど、ちょっと近づけないオーラを醸し出している時があるんです。
でも姉は絶対岩田先輩機嫌悪いやろ…って時も「望来!」と言って、声を掛けて抱き着いたりしてるんですよ(笑)。幼馴染みだからこそできるとみんなに言われてます。
みなみ:あはは(笑)

永島姉妹の幼馴染み・岩田望来騎手
まなみ:岩田先輩も姉と接する時の雰囲気は他の人と接する時の雰囲気とは違うんですよね。凄いなと思います。私がそんなこと言って近づいたら、「お前調子乗んなよ」って言われて怒られるはずです(笑)
——まなみ騎手は小学校高学年になったところで乗馬を始められました。みなみさんは競馬の方面には興味が薄かったのでしょうか?
みなみ:全然ですねぇ。もちろん馬は好きでしたし、馬に乗るのも好きだったんですけれど、ジョッキーになりたいと思ったことは一回もないです。
まなみ:私は岩田先輩が乗馬を始めると聞いて、実際岩田先輩が乗馬をしているのを見させてもらって、私も乗りたい!ってなったんです。キッカケは岩田先輩であるところが大きいです。

大好きな"ねぇね"と ※まなみ騎手ご提供
みなみ:競馬は常に隣にありましたけどね。平日は家の目の前が競馬場で父がレースに乗っていましたし、土日は父が家のテレビでJRAの競馬をつけていたので。本当に毎日競馬を観ているような家庭環境でした。
でもジョッキーになりたいとは思わなかったですねぇ。誘導馬のお姉さんになりたいと思ったことはあります!
まなみ:姉は人と競争するというより、みんなで歩幅合わせて頑張りましょうというタイプなので、おとなしい分ジョッキーは合わないかもしれません。争いごとは苦手というか。
みなみ:まなみは負けず嫌いやから(笑)
まなみ:私はもうマリオカートから負けたくないですからね、相手の車にぶつけてでも勝ちに行きますから(笑)

※まなみ騎手ご提供
——さすが尼崎のヨッシーです。PN.えるえすさんから、「みなみさんから見て、まなみさんが騎手を"本気で"目指していると感じたのはいつですか?」という質問をいただいています。
みなみ:それこそ小学校5年生の時からまなみが阪神競馬場の乗馬苑に通い始めて、最初は土日だけ行ってたんですけれど、中学生になったあたりから朝早く起きて騎手育成チームのJドリーマーズに通ってたんです。平日は学校終わってからそのまま通ったりしていて、家にほとんどおらんくなったんです。
私は朝が苦手だったので、朝起きて乗りに行っているのを見て、ああこの子本気でジョッキー目指してるんやと思いました。
——PN.くろくもさんから「みなみさんはまなみんが騎手を目指していた時、どんな感じだったのでしょうか?」というご質問をいただきました。
みなみ:心配は全然しませんでしたね。努力しているのも知っていましたし、応援する気持ちしかなかったです。私にできることはやってあげたいなと思ってました。何もできることありませんでしたけど(笑)

まなみ:一緒に走ることくらい?
みなみ:ああ、まなみが走っているのを、私が足遅いから後ろから自転車で追いかけてね。
——昭和のスポ根みたいな。
みなみ:本当にそんな感じです(笑)。私が高校の時はもうアルバイトをしていたので、バイトが終わった後にまなみと、一番下の妹のななみが一緒に走るのを、後ろから自転車で追いかけて「ほらぁ、スピード落ちたでぇ!」って言ってムチ入れていくんです(笑)
まなみ:妹も走るのに付き合ってくれたんですよね。妹には迷惑をかけてきた気がします。

——PN.くろくもさんには弟さんがいるそうです。「弟がいるのですが、心配なあまりついつい弟の進路に口を出しそうになることがあります。質問より人生相談のようですが、きょうだいに対して姉としてどういう構え方が正解だと思いますか?」というメッセージもいただいています。
みなみ:まなみにはまなみの人生がありますからね。口に出しそうになることはありますし、間違っていることは間違っていると怒ったりますが、人生に関してはまなみの人生なので、基本的に口は出しません。好きなようにやればいいし、なんかあったら助けてあげることにしてます。
まなみ:いい姉ですね(笑)
みなみ:実はいい姉なんです(笑)。なのでやりたいようにやりぃと言いますね。
まなみ:本当にありがたいです。私が競馬学校に入った後、上手く乗れなくてみんなについていけず、先生に怒られたりしたことがあったんです。
それで病みかけた時があったんですけれど、美術部で絵が上手かった姉が、当時私が好きだったミニオンの絵と、前向きになる文章を紙に書いて送ってくれて、それを見て私も頑張らないと思いましたね。勇気づけられました。

——まなみの学び史上、過去一番いい話を聞いたかもしれません。関連して妹さんが競馬学校に合格した時の思い出を聞いてみたいです。
みなみ:狭き門ということは知っていました。その時私はもう高校を卒業して専門学校に行っていたんですけれど、そんな狭き門を自分から志願して合格したことは凄く嬉しかったですね。
合格した後、入学までに三姉妹で思い出を作ろうということでよく一緒に写真を撮っていた記憶があります。競馬学校の入学式に行く日は母と妹と3人でまなみを競馬学校まで送って…。
まなみ:あの時は泣きました…。
みなみ:みんな泣いたな。
——"まなみの学び"でこんないい話しか出てこない回は過去なかったような…。
まなみ:あはは(笑)、あの時は本当に泣きました。
みなみ:当時は実家に住んでいたんですが、妹が競馬学校に入っていなくなったことで最初は寂しかったです。
まなみ:私、毎週のように母に手紙を送っていたんです。今週は何があったとかを色々書いて。母が返事をくれるんですけれど、たまに姉からの手紙が入っていたりするんです。嬉しかったですね…。当時の手紙は全部残ってます。

——みなみさんから見て、2人の妹を評するとしたらどのような感じになりますか。
みなみ:2人ともめちゃくちゃ甘えっ子やと思います。何かあるとすぐ頼ってくるんです。
まなみ:…頼りますねぇ(笑)
みなみ:まなもなーぽんも何かあったらすぐ電話かLINEをしてくるんです。
まなみ:連絡が通じなかったらスタンプを連打して送ってます(笑)
——迷惑な妹さんがいたものです。
まなみ:本当に迷惑ですよね(笑)
みなみ:まなは甘えっ子なんですよね。そのくせ、自分から電話してきたのに、自分から切るんです(笑)
まなみ:最悪の妹ですねこれ(笑)
みなみ:まなもなーぽんも、2人ともそうなんです…。

——まなみ騎手から見てお姉さんと妹さんはどのような存在なのでしょうか。
まなみ:姉は全ての面で頼りにしてます。何かあったらすぐに姉に相談しますし、母に言いづらいわけではないんですけれど、小さな相談事も全部姉にします。
妹は妹で…妹はなんなんだろう(笑)。いや、色んな意味で凄いので尊敬してます。元々私以上に人見知りだったのに今は一人で海外に行っちゃいますし。私の知らない間に成長しているんだなぁと思いますね。
みなみ:完全に目線が親戚ですね(笑)
※笑劇の姉妹対談第2弾は来週7月4日金曜日に公開予定です!
いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始1年9カ月、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。
"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。
競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。
すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp
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