【ラジオNIKKEI賞】逃げて、逃げて、逃げ切るのみ!馬券率6割超えの「激アツ脚質」

20年の2着馬で後にG1を2勝したパンサラッサ

20年の2着馬で後にG1を2勝したパンサラッサ


ラジオNIKKEI賞(G3、福島芝1800m)は福島コースの開幕週を飾る名物重賞。3歳限定戦ということで人気薄の好走が目立ち、16年のゼーヴィント以来1番人気は勝利していません。

夏競馬らしい波乱含みのレースですが、「脚質」から好走条件を探っていきましょう。

▼脚質別成績(過去10年)
逃げ [1-2-3- 4] 複勝率60%
先行 [4-7-0-23] 複勝率32.4%
差し [4-0-4-50] 複勝率13.8%
追込 [1-1-3-35] 複勝率12.5%

福島競馬場は直線292mの小回りコース。さらに開幕週での施行ということで、圧倒的に逃げ先行馬が有利。その中でも4コーナー先頭で回ってきた逃げ馬は、複勝率60%という強烈な成績を残しています。

また人気薄の好走が目立ち、複勝回収率は278%とハイレベル。そこで今回は逃げ馬から推奨馬を探したいと思います。

▼逃げ馬の斤量別成績(過去10年)
49.5~51キロ [0-0-0-1] 複勝率0%
51.5~53キロ [1-2-2-1] 複勝率83.3%
53.5~55キロ [0-0-1-2] 複勝率33.3%


▼51.5~53キロの好走馬
22年 2着 ショウナンマグマ(8人気)
20年 1着 バビット(8人気)
18年 3着 キボウノダイチ(9人気)
17年 2着 ウインガナドル(8人気)
15年 3着 マルターズアポジー(12人気)

逃げ馬の斤量別成績を振り返るとハンデ51.5~53キロとなった馬が逃げるケースが多く、10頭の逃げ馬のうち最多の6頭がこの斤量でした。

中でも印象的なのは20年の1着馬バビットです。果敢にハナを切り、直線に入るとさらに後続を突き放す圧巻の走り。稍重の馬場&最内枠という条件を味方につけ、後に天性の逃げる競馬で海外G1を2勝したパンサラッサを抑えての優勝劇でした。

次に軽斤量馬からどう選ぶべきか。過去の好走馬は本番でいきなり逃げを打つのではなく、これまでのレースで1度は逃げたことがある馬だということが判明しました。

そこで人気薄から逃げ候補として推奨したいのが、アタラシイカドデニです。

門別、水沢、盛岡競馬を経て中央へチャレンジという異色の経歴を持つ同馬。3月の1勝クラスでは9番人気ながら4コーナー先頭の競馬で2着に好走し、次走も先行策で1勝クラスを勝ち上がりました。

直近2戦はゲートで行き足が付かず逃げることは出来ませんでしたが、今回手綱を握るのは過去2戦2連対の内田博幸騎手。そう!皆さんが思い浮かべている通り、同騎手は数々のレースでバビットの逃げをエスコートしてきた名手です。

思い切りのいいレース運びをする内田博幸騎手ならば、逃げて逃げての激走劇を想像するのも難しくはありません。ベテランの名手に導かれたアタラシイカドデニの激走に注目です!