【2歳馬情報】皐月賞馬の妹がデビュー!

夏競馬もおおよそ半分が過ぎようとしており、今週から3場全て入れ替わる。新たな舞台でも引き続き、素質を秘めた新馬が初めての競馬へと臨んでいく。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆7月26日

●新潟芝1600m(牝馬限定)

モンラッシェ(牝、スワーヴリチャード×ザクイーン、美浦・木村厩舎)
母は3勝。おじシャケトラ(阪神大賞典など)。1週前追い切り(以降も時計は主に1週前のもの)はウッド5F68秒2-12秒1。「追い切りは馬なり中心にセーブ気味だが、その気になれば楽に好時計が出そうな手応え。中距離まで保ちそうな胴の長さもあり、クラシックに乗せたい1頭」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ルージュアストレア(牝、キタサンブラック×プリンセスアスタ、美浦・栗田厩舎)
母はイタリアGⅢ勝ち馬。追い切りはウッド6F82秒3-11秒1。所属の東京ホースレーシングは7月13日までにデビューした2歳馬3頭が全て勝ち上がっており、追い切りで動いている本馬も注目である。鞍上はキング騎手の予定。

ボーントゥラブユー(牝、コントレイル×フェアエレン、美浦・小笠厩舎)
母は2勝。姉チェーンオブラブ(フェアリーS2着)。1週前のウッド5F67秒5-11秒7も悪くないが、2週前にはウッド5F67秒1-11秒3と特に上りの時計が目立っている。

●新潟芝1400m

ウインマニフィーク(牡、ベンバトル×ウインファビラス、美浦・鈴木慎厩舎)
母は2勝(阪神JF2着)、おじウインブライト(香港Cなど)。追い切りはウッド5F67秒5-11秒3と水準をクリアする時計は出ている。鞍上は三浦騎手の予定。

●中京芝1400m

ゼフィルス(牝、シスキン×ケアレスウィスパー、栗東・橋口厩舎)
母は3勝。兄トーセンバジル(香港ヴァーズ3着)、おじトーセンジョーダン(天皇賞・秋など)。追い切りはCW6F82秒6-11秒4。全体、終いともに1週前になって時計が詰まってきている。

◆7月27日

●新潟芝1600m

フィロステファニ(牝、エピファネイア×スキア、栗東・中内田厩舎)
兄ソールオリエンス(皐月賞など)、ヴァンドギャルド(富士S)。「坂路とウッドチップコース併用で順調に乗り込みを消化。1週前は長めから追い切られて、終い重点でラスト1ハロン11秒0(5Fは70秒0)。初めて本格的に攻めたことを考えれば及第点以上」と記者の話。鞍上はキング騎手の予定。

ペルウィクトール(牡、サートルナーリア×ウィクトーリア、美浦・宮田厩舎)
母は3勝(フローラS)。兄ウィクトルウェルス(現3勝)、おじブライトエンブレム(札幌2歳S)。ウッド5F67秒3-11秒3で、新馬戦2着のゾロアストロと併入。この内容なら初戦から楽しめそうだ。鞍上はルメール騎手の予定。

●中京芝2000m

ストロベリーツリー(牝、キタサンブラック×ウィンターコスモス、栗東・中内田厩舎)
兄アイスバブル(目黒記念2着)、おじマウントロブソン(スプリングS)、おばミヤマザクラ(クイーンC)。追い切りは坂路55秒4-11秒8。終い重点とはいえ、坂路で1F11秒台は評価したい。

ダノンセフィーロ(牡、コントレイル×ガリレオズソング、栗東・福永厩舎)
兄ビヨンドザファザー(5勝)、姉オーロラエックス(現3勝)。追い切りはCW6F83秒3-11秒4。「父譲りの薄手のシルエットで、いかにも芝で良さそうなタイプ。ここまでウッドチップで長めから乗り込まれ、全体時計も上がり1ハロンも優秀」と記者の話。鞍上は川田騎手の予定。

リントゥラウル(牡、キズナ×ノースパストラル、栗東・秋山厩舎)
母は1勝。兄メイショウムラクモ(レパードS)。追い切りはCW6F82秒6-11秒7。3週連続でCW1F11秒台半ばの時計で上がっており、仕上がりは順調だ。

クールドリオン(牡、スワーヴリチャード×アポロフィオリーナ、栗東・庄野厩舎)
母は3勝。姉スカイキャンバス(函館2歳S3着)。CW6F83秒0で、終い2Fは11秒2-11秒0と秀逸の時計で締めている。鞍上は坂井騎手の予定。

◆新規入厩

スワーヴマルス(牡、キタサンブラック×アメージングムーン、美浦・田中博厩舎)
兄ノースブリッジ(現7勝、札幌記念など)、タッチウッド(現2勝、共同通信杯2着)

※現役馬の成績は7月18日現在