【東海S】ハイペース上等!激流ダート短距離重賞で輝く「砂のツインターボ」

ハイペースで逃げ切ったドンフランキー

ハイペースで逃げ切ったドンフランキー


この時期に施行されていたプロキオンSの条件を引き継ぐ形で行われる東海ステークス(G3、中京ダ1400m)

ただ、プロキオンSも近年は京都競馬場の改修工事にともない20年は阪神ダ1400m、21・22・24年は小倉ダ1700mでの施行になります。

これには夏競馬も毎週末馬券と格闘されているファンの方でも、「中京ダ1400mのプロキオンSってどんなレースだったっけ?」と、思い出せない方も少なくないかもしれません。

中京ダ1400m時におけるプロキオンSの特徴をひと言で説明すれば、「激流ダート短距離重賞」。2018、19、23年と直近3年続けて前半3ハロン33秒台という、芝1200m戦に匹敵する超ハイペースだったのをご存じでしょうか?

▼特に速かった中京ダ1400m時のプロキオンS(直近3年)

●23年(稍) 前半3F33秒9
1着 ドンフランキー(1番手)
2着 リメイク(5番手)
3着 オメガレインボー(8番手)

●19年(稍) 前半3F33秒3
1着 アルクトス(4番手)
2着 ミッキーワイルド(6番手)
3着 ヴェンジェンス(3番手)

●18年(不良) 前半3F33秒5
1着 マテラスカイ(1番手)
2着 インカンテーション(11番手)
3着 ウインムート(2番手)

ここで注目は2018、23年と激流ラップを自ら作り出した「逃げ馬」が、そのまま押し切っていることでしょう。

そのほかの好走馬も4コーナー10番手より後方から馬券に絡んだのは、18年2着インカンテーション1頭のみ。必ずしも「超ハイペース=差し追い込み有利」ではないことは、馬券攻略のうえで重要なポイントとなります!

2コーナー奥にあるポケット地点からスタートとなる中京ダ1400mは、ダートに入るまで最初の約200mは芝部分を走るのが特徴。また最初のコーナーまで距離もあるため、芝スタートということもあってペースが速くなりやすい傾向も。

さらに3コーナー手前から4コーナーにかけては下り坂が続くコース形態にも関わらず、何故か前に行った馬は簡単には止まりません。特に重賞級の逃げ先行馬となると先ほど紹介したとおり、ペースが速くても行き切れば驚異の粘りを発揮します。

東海Sとして2年ぶり中京ダ1400mで行われる今回も、前に行ける馬に注目。そして今年、逃げ馬の最有力候補が直近5戦続けてハナを切っているロードエクレールです。

これまで馬券に絡んだ11戦全て4コーナー先頭。2走前のバレンタインSでは直線の長い東京ダ1400mでも鮮やかに逃げ切っており、自分の形に持ち込んだ時の渋太さは重賞でも侮れない存在となります。

たとえ他に速い馬がいたとしても、番手に控えた時点で試合終了。これまでのレースぶりから何が何でもハナにこだわるのは必至で、前が残りやすい中京ダ1400mと激流ペースを味方につけた粘り込みに警戒して下さい!