【キーンランドC】スプリントの頂きへ、視界良好!前哨戦の主役はこの1頭!

世界の強豪と渡り合っている昨年の優勝馬サトノレーヴ

世界の強豪と渡り合っている昨年の優勝馬サトノレーヴ


今週のキーンランドカップ(G3、札幌芝1200m)は、秋のスプリント戦への出世レースの1つです。昨年優勝したサトノレーヴや、19年のダノンスマッシュはこのレースを制し、その後G1を制する活躍ぶりを見せています。

そんな重要な1戦について、まずは人気別の成績を確認していきましょう。

▼キーンランドC人気別着順成績(過去5年)
1~3 [3-2-1-9] 複勝率40%
4~6 [2-0-1-12]   〃  20%
7~9 [0-3-3-9]   〃 20%
10~18 [0-0-0-34]  〃 0%

こうしてみると、1~3番人気の複勝率は40%とそれなりに見れる数値に思えます。しかし内訳を見ると、1番人気は[1-0-0-4]、3番人気は[1-0-0-4]と勝ち馬を出しているものの、2番人気だけが[1-2-1-1]と最も安定した結果を残しています。

ただ、毎年9番人気までの馬が少なくとも1頭は絡んでいることを加味すると、人気があるという理由だけで軸馬を選ぶのは避けた方がよさそうです。

かといって、10番人気以下は1頭も馬券に絡んでいないため、極端な穴狙いも得策ではありません。

では、人気以外に信頼すべき指標は何なのか。そこで注目していただきたいのが、ズバリ「先行力と前走重賞組」という2つの要素です!

▼先行&前走重賞組の成績(過去5年)
【3-1-1-5】複勝率50%

●24年
1着 サトノレーヴ(函館SS 1着)

●23年
1着 ナムラクレア(ヴィクトリアM 8着)
3着 トウシンマカオ(函館SS 3着)

●22年
2着 ウインマーベル(葵S 1着)

●21年
1着 レイハリア(葵S 1着)

秋の飛躍を狙うスプリンターが揃うレベルの高い一戦ですが、その中でも先行馬は複勝率50%と安定した数値を誇っています。それらの馬に共通しているのは、すでに重賞レベルで結果を残していること。

昨年の優勝馬サトノレーヴは、函館スプリントSで初重賞制覇を飾った勢いで参戦し、先行押し切りの競馬で完勝。今ではスプリント戦線のトップをひた走る存在となっています。

23年のトウシンマカオは前年度の京阪杯を制しており、このレースでも積極的な先行策から3着に粘り込みました。このように、既に重賞で結果を出し、前でレースを組み立てられる馬が狙い目です。

この条件に完璧に合致するのが、ウインカーネリアンです。

同馬は御年8歳のベテランですが、そのスピードと先行力は健在。前走のアルクオーツスプリント(ドバイG1、芝1200m)では、59.5キロの厳しい斤量を背負いながら世界の快速馬を相手にレースを引っ張り、僅差の2着に粘り込みました。

この走りを見る限り、やはりトップクラスの能力があることは疑いようがありません。

また、今回は実績上位の立場でありながら、斤量は多くの馬と同じ57キロ。有利な条件で、得意の先行策に持ち込める絶好の機会でもあります。軸馬選びが難しい一戦だからこそ、過去の好走馬が示す傾向に該当したこの馬に期待しましょう!