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提供：重賞トレンドジャッジ

長かった夏競馬もいよいよ終わり、今週から秋の中山・阪神開催が行われる。主要コースでのデビューは、今後の大舞台を見据える新馬にとって貴重な経験となるだろう。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆9月6日

●中山芝1200m

ダノンルミエール(牝、ダノンスマッシュ×ダノンポピー、美浦・国枝厩舎)
母は2勝。おじミッキーロケット(宝塚記念など)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド5F68秒4－11秒3と終いまでしっかり時計が出ている。

ブレイロックホール(牡、ミッキーアイル×サバンナズチョイス、美浦・武井厩舎)
近親シーザリオ(オークスなど)、エピファネイア(ジャパンCなど)。追い切りはウッド6F82秒0－11秒8。2週前にもウッド6F82秒9をマークするなど、武井厩舎らしく速い時計が出ている

●阪神芝1400m

ベネサルート(牡、リオンディーズ×アッラサルーテ、栗東・渡辺厩舎)
母は4勝。CW6F80秒5－11秒7の好時計をマークし、仕上がりは順調に進んでいる。鞍上は吉村騎手の予定。

●阪神ダート1400m

マグナヴィクトル(牡、Maxfield×Eyeinthesky、栗東・中内田厩舎)
3月に行われたOBSマーチセールで、中内田調教師が100万ドルで落札(馬主は山紫水明)。1週前はCWで終い2F重点に11秒7－11秒1。2週前のCWでは6F84秒2、2Fは11秒1－10秒9と強烈な上がり時計をマークしている。

フィデリス(牝、オルフェーヴル×スイ、栗東・坂口厩舎)
おじドレフォン(北米GⅠブリーダーズCスプリントなど)。追い切りはCW6F82秒4－11秒8と全体時計は上々だ。鞍上は松山騎手の予定。

◆9月7日

●中山芝1800m

ソラネルマン(牡、フィエールマン×ソシアルクラブ、美浦・手塚厩舎)
母は4勝。祖母ブエナビスタ(ジャパンCなど)。追い切りはウッド5F67秒3－11秒4。｢父同様に奥手のイメージだが、素材の良さは間違いなし。スタミナがあり、持久力ある脚を使えそうで、活躍の場は中長距離だろう｣と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ホールオブミラーズ(牡、ルーラーシップ×ラテラス、栗東・高野厩舎)
母は3勝。追い切りは坂路54秒4－12秒3。2週前には坂路55秒6－12秒0と、終いに目立った時計が出ている。鞍上は北村友騎手の予定。

フォルテアンジェロ(牡、フィエールマン×レディアンジェラ、美浦・上原祐厩舎)
おばMarsha(イギリス・フランスGⅠ勝ち馬)。ウッド6F82秒8－11秒1と終いの時計が特に目立っている。

●中山ダート1800m

ピードモント(牡、キズナ×レディデラウェア、美浦・武井厩舎)
おじHootenanny(北米GⅠ勝ち馬)。追い切りはウッド6F81秒8－11秒9。｢重厚感あるパワフルなダートホースの印象。ウッドチップで長めを丹念に乗られており、新馬戦を迎えるにあたっては十分な態勢。ダート中距離で上を狙えそう｣と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ルミテュット(牝、ルヴァンスレーヴ×ユキチャン、美浦・萩原厩舎)
母は5勝(関東オークスなど)。兄アマンテビアンコ(現3勝、羽田盃)。追い切りはウッド6F82秒5－11秒8の時計が出ている。

●阪神芝1800m

アルヴァンドルード(牡、モーリス×ティグラーシャ、栗東・池添厩舎)
母は3勝。おじダノンザタイガー(東スポ杯2歳S2着)。追い切りはCW6F83秒2－10秒9。｢攻め本数はそれほど多くないが、動きも時計も優に水準を超えるもの。1週前追いはラスト1ハロン10秒9の瞬発力を見せた。かなりの脚力がありそう｣と記者の話。鞍上は坂井騎手の予定。

キッコベッロ(牡、Study of Man×アマダブラムⅡ、栗東・友道厩舎)
近親プルパレイ(現4勝、ファルコンSなど)。1週前は芝で軽快な動きを披露。8月7日にはCWで6F67秒8、終い2Fは11秒3－11秒3と脚力を見せている。

◆新規入厩

ゲフィオン(牝、エピファネイア×グルヴェイグ、栗東・辻野厩舎)
母は5勝(マーメイドS)。姉アンドヴァラナウト(ローズS)、兄クファシル(現4勝)、祖母エアグルーヴ(天皇賞・秋など)

※現役馬の成績は8月29日現在