【セントウルS】秋の開幕告げる快足馬の輝き!仁川のターフを彩る逃亡者

唯一無二の逃げ脚を持つテイエムスパーダ

唯一無二の逃げ脚を持つテイエムスパーダ


今週はスプリンターズSに直結するセントウルS(G2、阪神芝1200m)が行われます。

近年は他場の改修に伴い中京コースでの開催が続いていましたが、今年は本来の阪神コースでの施行。ということで、阪神開催の直近5年のデータ(16~19年、23年)から、脚質に着目して予想していきましょう。

▼セントウルSの脚質別成績
逃げ [2-1-0-2 ] 複勝率60.0%
先行 [1-1-2-13] 〃  23.5%
差し [2-2-2-22] 〃  21.4%
追込 [0-1-1-18] 〃  10.0%

●逃げ馬の好走例
23年
1着 テイエムスパーダ 14人気

18年
2着 ラブカンプー 2人気

16年
1着 ビッグアーサー 1人気

着度数こそ差し馬が最多の6頭を記録していますが、やはり着目すべきは逃げ馬の成績。開幕週での開催ということでスピードが最後まで続く展開になりやすく、その連対率は驚異の60.0%を記録。他の脚質を圧倒するような数字を残しています。

例えば、23年のテイエムスパーダは14番人気と低評価でしたが、スタートから押してハナを取り、後続に脚を使わせる絶妙なペースでそのまま逃げ切り、大番狂わせを起こしました。

重馬場で行われた18年は、好スタートを切ったラブカンプーが道中上がってきたネロと併せつつ逃げ、2着に粘りこむ好走劇を見せています。

ということで狙いどころは逃げ馬なわけですが、今回のメンバーは前に行く馬が複数いるレース。その中でも逃げることが叶いそうな馬として、テイエムスパーダを推奨したいと思います。

23年のレース然り、とにかく逃げを信条としている1頭。主戦場のスプリント戦から切り替えてここ2戦は直線競馬に出走。前走はまずまずのスタートから出ムチで押して先手を主張し、最後まで前で残りハナ差2着と好走しました。前々走でも押してハナを取り、最後まで譲らずの完勝劇を展開。

近2走の走りを見ても、徹底した先行力に陰りは一切ありません。直線競馬でスピードに磨きをかけ、万全の状態で得意の舞台に戻ってきた今、今回のメンバーでも主導権を握るレースが展開できると思われます。 開幕週の絶好の馬場も味方につけ、2年前のあの鮮やかな逃げ切りの再現に期待しましょう!