【オールカマー】揺るぎない「鋼のデータ」が後押し!グランプリ女王レガレイラ始動

(左)このレース最大の注目株であるG1馬レガレイラ

(左)このレース最大の注目株であるG1馬レガレイラ


今週行われるオールカマー(G2、中山芝2200m)の最大の注目はやはりレガレイラでしょう!

一昨年は牝馬ながらホープフルSを制した同馬ですが、昨年は果敢に挑んだ牡馬クラシックの壁に跳ね返され、秋に牝馬路線に切り替えるも勝ちきれないなど、「結果」と「内容」が伴わないもどかしいレースが続いていました。

その一方で、圧巻のレースの内容を記録していたのも事実。エリザベス女王杯で上がりタイム2位、他の3戦に至っては全て最速の上がりを記録と、勝ちきれないながらも見せていた爆発的な末脚こそが、この馬が非凡な器であることの何よりの証左でした。

その証明戦となったのが暮れの有馬記念。並み居る古豪を相手に、持ち前の驚異的な末脚が炸裂!シャフリヤールとの激闘を制してグランプリホースに輝きました。

前走の宝塚記念は11着という結果でしたが、6カ月ぶりの休み明けのレースに加え、緩い馬場による影響が強かったと考えれるので、不問にしていいレースだと思っています。

今年2戦目となる今回は、秋の大舞台へ弾みをつけるためにも、内容と共に結果が求められる重要な一戦。

そんなレガレイラの好走を後押しするデータを今回ご紹介します。

▼牝馬&上がり1~3位(過去5年)

[3-2-1-2]
勝率37.5% 連対率62.5% 複勝率75.0%

●主な好走馬の上がり3Fタイム&4角の位置
22年
1着 ジェラルディーナ
35.1(1位タイ) 6番手

3着 ウインキートス
35.7(3位タイ) 3番手

21年
1着 ウインマリリン
35.1(1位タイ) 3番手

2着 ウインキートス
35.1(1位タイ) 5番手

20年
1着 センテリュオ
34.5(1位) 7番手

2着 カレンブーケドール
35.1(2位) 2番手

ご覧の通り、この条件を満たした8頭中6頭が馬券圏内に入っており、複勝率は75.0%を記録。これは極めて信頼性の高いデータと言えるでしょう。

注目すべきは、センテリュオを除く6頭が4コーナーを6番手以内で回ってきている点です。

中山芝2200mは、向こう正面から下っていくため道中のペースが落ちにくく、ゴール前の急坂も相まって、後方一気の競馬で勝つことが難しいコース。過去の好走例を見ても、好位で流れに乗ることが結果に繋がっているのが分かります。

例えばウインキートスは、内ラチの好位から鋭く伸びて2着となったパターンと、先行策で粘り込んで3着に残ったパターンを見せ、2年連続で好走しています。レース内容は違えど、いずれも前目のポジションで競馬をしたことが結果に繋がりました。

これらの好走例、そしてコース特徴を踏まえれば、今回女王に求めるレースはまさに有馬記念で見せたような、好位追走から仕掛ける形。昨年の暮れに見るもの全てを魅了した、あの圧巻の走りの再現に期待がかかります。

次の大舞台へ向けて、まずはこの一戦。結果はもちろん、グランプリホースとしての貫禄ある走りを見せてほしいところです。