【2歳馬情報】大阪杯を逃げ切って制したジャックドールの全弟がデビュー!

朝晩の空気に秋の到来を感じる中、いよいよ秋のG1戦線が幕を開ける。デビューする若駒たちもますます増え、活気づく新馬戦から目が離せない。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆9月27日

●中山芝1600m

ギリーズボール(牝、エピファネイア×フロアクラフト、美浦・手塚厩舎)
母は4勝。姉ポルカリズム(現3勝)、おばバウンスシャッセ(愛知杯など)、コントラチェック(フラワーCなど)、おじムーンクエイク(京王杯SC)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド5F69秒0-11秒9。「430キロ前後の細身のシルエット。見た目からも仕上がり早でいきなり力を出せそうなタイプ。距離はマイルが最適か」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

ルクリーシア(牝、ロードカナロア×リングネブラ、美浦・黒岩厩舎)
母は3勝。兄メイプルリッジ(現5勝)、おじウェスタールンド(アンタレスS)。ウッド6F83秒6-12秒0の時計が出ている。

●阪神芝2000m

クラウンインジエア(牡、モーリス×ラヴァリーノ、栗東・藤岡厩舎)
兄ジャックドール(大阪杯など)。2週前までは坂路が主体。1週前はCWに切り替え6F83秒1-11秒3と終いに目立った時計が出ている。

ウイルソン(牡、コントレイル×ロクセラーナ、栗東・杉山晴厩舎)
母は1勝。おばダノンファンタジー(阪神JFなど)。木曜日のCW2歳一番時計になる6F79秒3-11秒5をマークしている。

●阪神芝1600m(牝馬限定)

モスカテル(牝、キズナ×ベネンシアドール、栗東・石坂厩舎)
姉デニムアンドルビー(ローズSなど)、おばトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯など)。追い切りはCW6F80秒4-11秒7。「坂路とプール併用で調整をスタートし、1週前はウッドチップに入れて本格的に追い切り。長めからしっかりと負荷をかけたが、全体時計も優秀で及第点以上の動き。この血統らしくスタミナもありそうで、2000m以上で活躍が期待できる」と記者の話。鞍上はモレイラ騎手の予定。

ヴェルメロディ(牝、モーリス×ヴィラ、栗東・福永厩舎)
兄ルークズネスト(ファルコンS)、ベルウェザー(現3勝)。追い切りは終い重点にCW5F69秒-11秒5の時計が出ている。

ポエティックデール(牝、ポエティックフレア×インヘリットデール、栗東・高野厩舎)
母は3勝。おじフサイチリシャール(朝日杯FSなど)、おばライラプス(クイーンC)。追い切りは坂路55秒7-11秒8。終い重点とはいえ、坂路で1F12秒を切ったことは評価できる。

ルージュプルーヴ(牝、エピファネイア×レッドルレーヴ、栗東・中内田厩舎)
母は1勝(フラワーC2着)、おじレッドモンレーヴ(現5勝、京王杯SC)。追い切りはCW6F82秒7-11秒6と水準をクリアする時計は出ている。

◆9月28日

●中山芝2000m

エピックフライト(牡、エピファネイア×ユナカイト、美浦・黒岩厩舎)
母は2勝。おばアーモンドアイ(ジャパンCなど)。追い切りはウッド6F81秒9-11秒6。「バランスの取れた好馬体。芝向きの軽さがありながら、サイズ感も十分でパワーも兼備。稽古も申し分ない動きを見せており、初戦から勝ち負けレベル」と記者の話。鞍上はモレイラ騎手の予定。

●中山ダート1200m

ジョイアミーア(牝、モズアスコット×ヴィータアレグリア、美浦・高柳瑞厩舎)
母は4勝(マリーンC)。兄グランジョルノ(現1勝、雲取賞2着)。ウッド6F80秒1-11秒8は、木曜日の美浦ウッド6Fの2歳で3番めに速い時計、新馬では一番時計にあたる。鞍上はモレイラ騎手の予定。

●阪神芝1400m

マーズローバー(牡、アドマイヤマーズ×コパカティ、栗東・佐々木厩舎)
母は2勝。おじジオグリフ(皐月賞など)。追い切りはCW6F81秒2-11秒7の好タイムをマークしている。鞍上は鮫島駿騎手の予定。

メルメラーダ(牡、St Mark’s Basilica×ジャムアンドマム、栗東・高橋一厩舎)
母はフランスで1勝。おばChannel(GⅠフランスオークス勝ち馬)。CW6F81秒1-11秒1と、全体、終いともに優秀な時計をマークしている。鞍上は西村淳騎手の予定。

◆新規入厩

レッドレガリア(牡、エピファネイア×レッドファンタジア、美浦・木村厩舎)
兄レッドベルジュール、レッドベルオーブ(ともにデイリー杯2歳S)、姉レッドベルローズ(フェアリーS3着)

※現役馬の成績は9月19日現在