【京都大賞典】もう「善戦マン」とは言わせない!勝ちきれない日々に終止符を

一昨年、昨年と立て続けに好走したディープボンド

一昨年、昨年と立て続けに好走したディープボンド


秋のG1シーズン本格化を告げる、伝統の一戦・京都大賞典(G2、京都芝2400m)が今週末、フルゲートで行われます。

今年は、春の中長距離戦線を沸かせた4歳世代が6頭も参戦。その勢いでこのレースも制するのか、それとも経験豊富な古馬たちが壁となるのか。新旧の力関係が明らかになる、まさに秋の古馬王道路線を占う重要な一戦です。

そんな見どころの多いレースですが、過去の傾向を紐解くと、ある興味深いデータが浮かび上がってきます。それは、前走で宝塚記念を戦ってきた馬の好走率の高さです。

▼前走宝塚記念を走った馬(過去5年)
[1-4-2-8]複勝率46.7%

・好走馬
24年
2着 ディープボンド

23年
2着 ボッケリーニ
3着 ディープボンド

21年
2着 アリストテレス
3着 キセキ

20年
1着 グローリーヴェイズ
2着 キセキ

春のグランプリ・宝塚記念に出走した実力馬が、秋の始動戦にこの京都大賞典を選ぶのは、まさに王道の好走パターンです。実際に、該当馬の約半数が馬券に絡むという信頼度の高いデータが出ています。

この傾向をさらに後押しするのが、天皇賞・春を経由しているという事実。昨年、一昨年と連続で好走したディープボンドや、21年のアリストテレス、キセキがその代表例です。そして今年のショウナンラプンタも、全く同じローテーションでこのレースに臨みます。

G1の舞台で3着、4着と強豪相手に互角の戦いを演じながら、あと一歩タイトルに手が届いていません。しかし、相手関係がG1よりも楽になるこの一戦ならば、実力は上位のはず。初重賞制覇を飾るには絶好の舞台と言えるでしょう

血統面もショウナンラプンタを強力に後押しします。父キズナは、この京都芝2400mで過去3年に【9-4-6-26】、複勝率42.2%という驚異的な成績を記録。出走すれば高い確率で馬券に絡む『鉄板データ』も、この馬を推奨する大きな理由です。

週末の天気予報を見ると、時計のかかるタフな馬場になる可能性も十分。しかし、それはこの馬が得意とするところです。稍重の神戸新聞杯で上がり2位の鋭い末脚を見せただけでなく、前走の宝塚記念でもG1の強敵相手に4着まで追い上げた実績が、その道悪適性の高さを証明しています。

G1では3着、4着と、勝ちきれないイメージが付きつつあるショウナンラプンタ。しかしこの舞台は、もう言い訳無用です。ここでビシッと初タイトルを決めて、「主役は俺だ!」と秋のG1戦線に殴り込みをかけるのか。期待しつつレースを見守りましょう!