【ファンタジーS】素質十分のショウナンカリスが、いよいよ初の重賞舞台へ!

初の重賞レースへ挑むショウナンカリス

初の重賞レースへ挑むショウナンカリス


ファンタジーS
ショウナンカリス
伊藤祥徳調教助手

——前走のすずらん賞は2着でした。レース内容を振り返ってください。

伊藤助手(以下、伊):まだレースに集中できず、ムダなエネルギーを使う場面が目立ったかと思います。折り合いがついてスムーズな競馬ができていれば勝ち馬に差されることもなかったかと思いますし、今後に向けて課題の残る一戦でした。

——この中間の過ごし方を教えてください。

伊:北海道で一生懸命走ってきていたので、放牧に出して休ませました。体調を見て帰厩しました。

——10/23(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

伊:1週前なので一生懸命走らせようということと、前に馬を置く形でムダなエネルギーを使わずリラックスして走れるかということ、あとはゴーサインを出したときに後ろから来る馬に反応できるか、という3点を確認するため、3頭併せの真ん中に入れて追い切りました。

一生懸命走ったのが帰厩後初めてだったこともあってスピードに乗るまでモタつくところもありましたが、スピードに乗ってからは良い脚を使えていましたし、レース当該週に向けて良い追い切りができたと思います。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

伊:中間の放牧から帰厩したときに、体が増えてくれたことで気持ちの面で余裕が生まれたのか、以前ほどムキにならずコントロールがきくようになりました。肉体の成長に伴って、メンタルの成長も感じます。

——現状で伊藤助手が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

伊:切れ味がこの子のストロングポイントだと思います。メンタルが成長してコントロールがききやすくなってきたことで、よりその武器が磨かれると思います。

——今後の成長を期待しているところは。

伊:この中間でも成長は見せていますが、体がもっと大きくなってほしいと思います。以前より早く折り合えるようになっていますが、まだ折り合いがつくまで少し時間がかかりますし、心身共にしっかりしていけば体の使い方もより上手くなると思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

伊:短期間の放牧でしたが帰厩後は良い意味での余裕があって、普段の仕草や一挙手一投足を見てもゆったりとして落ち着きが見られますし、これが競馬にも反映してくれるのではないかと期待しています。

この落ち着きを見るとレースでも上手く脚を溜められるのではないかと思いますし、今回距離が1400に延びることもポジティブに捉えています。重賞でもやれる力があると思いますし、先々に向けて良い着順を目指していきたいです。