【武蔵野S】差せ!差せ!差せぇ!キレ者伏兵の一撃に期待!

一気の末脚で22年優勝したギルデッドミラー

一気の末脚で22年優勝したギルデッドミラー


今週行われる武蔵野S(G3、東京ダ1600m)は、G1馬や重賞馬が揃う例年よりも層の厚いメンバー構成となりました。

過去5年間の勝ち馬はいずれも1~3人気と、大きな波乱は少ない傾向。とはいえ、どの馬もポテンシャルさえ発揮できれば、上位を狙えるチャンスがあるレースでもあります。

レース自体の傾向としては例年ハイペースになることが多く、速い上がりを使える馬が結果を残しやすい特徴があります。以下のデータをご覧ください。

▼3F上がりタイム1~3位(過去5年)
[4-4-3-7] 複勝率61.1%


▼上記データの脚質別成績
先行[0-1-0-0]勝率0%
差し[3-1-1-1]勝率50% 複勝率83.3%
追込[1-2-2-6]勝率9.1% 複勝率45.5%

●好走馬と3,4コーナー通過順
24年3着 ぺリエール(10-10)
23年1着 ドライスタウト(5-5)
22年1着 ギルデッドミラー(7-7)
21年1着 ソリストサンダー(7-7)
20年2着 ソリストサンダー(10-10)

過去5年で馬券圏内の15頭中11頭がこのデータに該当していることから、末脚光るタイプを選ぶことが馬券のキモだと言えます。

その中でも、4角11番手以下で速い末脚を見せた追込馬が複勝率45.5%であるのに対し、中団から伸びてくる差し馬は複勝率83.3%で、1頭を除く全ての馬が馬券に絡む結果となっています!

ここまで数字がはっきりしているのであれば、素直に差しタイプを軸に据えるのが妥当だと判断しました。

また、昨年3着のぺリエールや22年の勝ち馬ギルデッドミラーの走りを振り返ると、直線でスムーズに進路を確保できた馬が上位に来ている点も好走に必要な要素と言えるでしょう。

上記を踏まえ、期待できる1頭としてロードフォンスを推奨します。前走は出負けして後方からの競馬。2、3走前は交流重賞のため先行する形になりましたが、本来は中団で脚を溜めて末脚を生かすタイプです。

ここ2戦は結果こそ出ていませんが、前走は60キロの斤量に加え、予定していた南部杯が使えず急仕上げになった中での4着なので度外視。かしわ記念も強い相手・不慣れな船橋という条件を考えると、勝ち馬から0.2秒差は十分に評価できます。

今回は2枠を引いたことで、スタートさえ決まれば、一昨年の1勝クラスを勝ち上がった東京ダ1400mで見せたような、中団から外へ持ち出して末脚を活かす競馬が理想の形。

その時と同じ横山和生騎手とのタッグなら、理想の流れを再現できるはず。噛み合えば勝ち切る場面まで期待できると見ています。差し有利な舞台でのロードフォンスの激走に注目してください!