マイネルネオスとの思い出【柴田大知コラム】

柴田大知

先週は行って帰ってでバタバタの3日間開催でした。成績が苦戦傾向にあったので、気持ちの部分でも移動が長く感じました。今週まで2場開催で鞍数は少なめですが全力を尽くします。

最終週の土曜は東京5R(2歳新馬)リッチリーエコーに騎乗します。ゲート試験から毎週の追い切りに乗せていただいており、小柄な馬で一生懸命。ただ、使いながら体力をつけていくようなタイプに思えます。

日曜も東京で3鞍に騎乗します。2Rレーヌシェーヌの初戦はいいスピードを見せてくれました。使った上積みで時計を詰められるはず。同じコースでイメージを持って臨めます。

3Rキタイノホシは前走初めて乗せていただきましたが、課題だったゲートやキックバックをクリアしています。この馬も同じコースの続戦なので、また一歩前進してくれるはず。11Rコスモフロイデはもうすぐ7歳ですが、馬は一生懸命で元気一杯です。ひとつでも着順を上げられるように工夫して乗りつつ、JC直前の大観衆を楽しみたい。

今週は名馬の訃報が相次ぎましたが、やはり自分は11月5日にマイネルネオスが亡くなっていたことにショックを受けました。福島県いわき市のカントリーライフ21に繋養されていて、家族とも「会いに行かなきゃね」と話していた矢先の出来事。思った時に行動できなかったことを後悔しています。自分が一番苦しい時に助けてくれた馬で、感謝してもしきれないほど。

11年中山グランドジャンプを勝たせていただいており改めて振り返ったところ、自分が不思議なほど冷静に乗れていて、馬もかなり強いですね。その後にマジェスティバイオとレースが被って苦しい選択になった記憶、3.11があったことで7月にスライドしてとても暑い日だったのを思い出しました。ご冥福をお祈りいたします。