【ジャパンカップ】19年ぶりの欧州年度代表馬の参戦!カランダガンは歴史を変えるのか?

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欧州年度代表馬としてジャパンCを獲りに来たカランダガン

欧州年度代表馬としてジャパンCを獲りに来たカランダガン


今週は超がつく豪華メンバーが集結したジャパンカップ(G1、東京芝2400m)が開催されます。

これまで数多くの海外馬が参戦してきたジャパンCですが、今年唯一やってきたカランダガンは注目の存在。現在G1・3連勝中という勢いに加え、今年の欧州年度代表馬にも輝いた、今の欧州競馬を象徴する一頭です。

そこで気になるのは、やはり「馬券でどう扱うべきか」という点。

まずは、過去の外国馬の成績を振り返ってみましょう。

▼外国馬のジャパンC成績(過去10年)
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ジャパンC黎明期は外国馬が席巻していたものの、過去10年は25頭が挑んで馬券圏内ゼロ。5着が2回あるのみで、日本の高速馬場への適応がいかに難しいかを示すデータとなっています。この数字だけ見れば、外国馬はどうしても軽視せざるを得ません。

しかし、カランダガンが従来の外国馬と決定的に異なるのは「欧州年度代表馬」であること。この肩書きを持ってジャパンCに挑むのは、2006年ウィジャボード以来、実に19年ぶりです。

そのウィジャボードは3着と好走。さらに遡れば、1996年の欧州年度代表馬エリシオも3着に入るなど、トップ中のトップと言える馬は一定の結果を残しています。

サンプルは多くないものの、「年度代表馬クラスなら通用する」という側面は確かに存在します。

さらにカランダガンは、今年のドバイシーマクラシックでダノンデサイル、ドゥレッツァ、シンエンペラーら日本のトップホースと対戦。惜しくも2着ながら、すでに日本勢の一線級と互角に戦える能力は証明済みです。

残るカギは、東京の高速馬場に対応できるかどうか。

カランダガンが制した今年のサンクルー大賞(仏2400m)は2.28.28、KGVI&QES(英2390m)は2.29.74。一方、昨年のジャパンCは例年より遅い決着でも2.25.5と、時計の出方はまったく異なります。

欧州の芝は時計がかかるため単純比較はできませんが、ドバイでの好走を見る限り“重い芝しかこなせない馬”ではなく、持ち時計が縮まる可能性は十分あるでしょう。“高速馬場で泣く外国馬”の典型とは言えないタイプです。

日本馬が欧州王者の前に屈するのか、それとも日本の王国が揺るがないのか。日曜日は歴史の変わる瞬間を目撃できるかもしれません。