【ステイヤーズS】近走より実績がモノを言う!データが導く妙味120%の2頭

優勝含め2年連続好走したアイアンバローズ

優勝含め2年連続好走したアイアンバローズ


今週は3つの重賞が行われ、その内の1つがJRA最長距離の3600mを走るステイヤーズS(G2、中山芝3600m)。近年は種牡馬需要の観点から中距離路線が中心となり、長距離戦線は評価されにくい状況です。

しかし、長い距離を走り続ける中で生まれる駆け引きは競馬の魅力のひとつ。何より、この距離に適性を持つ馬は限られており、長距離で結果を残してきた馬が繰り返し好走しやすい特徴があります。

そんな特殊な一戦で注目すべきデータが"前走京都大賞典+長距離重賞の実績馬"です。

▼前走京都大賞典を走った馬(過去10年)
[2-3-2-9]
連対率31.3% 複勝率43.8%

●その内、3000m以上の重賞で実績がある馬
23年1着アイアンバローズ
前走:11着
実績:21年ステイヤーズS2着、22年阪神大賞典2着

22年3着ディバインフォース
前走:7着
実績:21年ステイヤーズS1着

19年2着アルバート
前走:16着
実績:15~17年ステイヤーズS3連覇

18年3着モンドインテロ
前走:9着
実績:16年ステイヤーズS3着

17年2着フェイムゲーム
前走:10着
実績:15年天皇賞春2着、15年ダイヤモンドS1着

16年2着フェタモルガーナ
前走:9着
実績:14年ステイヤーズS2着、16年ダイヤモンドS3着など

このレースの京都大賞典組は43.8%の複勝率を記録しており、軸候補として信頼できる数値です。また、馬券内に来た7頭中6頭が3000m以上の重賞で実績を持つ馬でした。やはりスタミナが問われる舞台では、経験値の差が如実に出ていると言えそうです。

今年該当するのは3頭。その内、長距離実績があるのはミクソロジーワープスピードです。いずれも近走着順が振るわないため、あまり人気しないかもしれません。

ただ、ミクソロジーは脚部不安や爪の状態悪化などで不振が続いていますが、前走は去勢明けの1戦。一度叩かれた上積みがあれば、ダイヤモンドSを制した実績馬だけに激走あるかもしれません。

また、ワープスピードも豪州のメルボルンCで2着に入るなど、長距離では豊富な実績を誇ります。前走は最下位大敗でしたが、道中は中団で運べており、レースの組み立て自体は悪くありませんでした。

最終追い切りでも陣営が「これでダメなら仕方ない」と語るほど気配は上向き。地力を発揮できれば巻き返しの余地は十分あります。

本命までは難しいにしても、ヒモで押さえるなら妙味のある2頭。検討してみてはいかがでしょうか?