【朝日杯FS】武器は心肺機能。器用さ光るエコロアルバがG1へ挑む!

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連勝の勢いのままG1制覇を狙うエコロアルバ

連勝の勢いのままG1制覇を狙うエコロアルバ


朝日杯FS
エコロアルバ
寺河俊亮調教助手

——前走のサウジアラビアロイヤルカップで重賞初勝利をあげました。レースを振り返ってください。

寺河助手(以下、寺):普段のゲート練習では速くて前走のような面を見せていなかったので、あのようなスタートになったことは驚きましたし、道中も遊びながら走るところが見受けられました。ゲートから道中の進み具合に関しては誤算というか、今後の課題として捉えています。

終いは良い脚を使ってくれましたし、直線に向いたときには勝てるかというくらいの凄い反応を見せてくれました。これからもこの子の短所を補いながら、長所を伸ばして育てていきたいと思っています。

——この中間の過ごし方を教えてください。

寺:一旦山元トレセンへ放牧に出して、11/26(水)に帰厩しました。帰厩後も順調に乗り込んできています。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

寺:前走のときよりも確実にパワーアップしていますし、心身共に成長を感じます。

——現状で寺河さんが感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

寺:瞬発力も素晴らしいものがありますが、1番は心肺機能の高さかと思います。どんな調教内容でも終えてからすぐに息が入るのは凄いことです。このポテンシャルの高さが、競馬での厳しい流れに対応できたり、最後のひと脚比べを制することができたり、というところに繋がっていると思います。

——今後の成長を期待しているところは。

寺:普段扱っているときは優等生ですし、調教に関して課題という課題はありませんが、その普段の感じと比べて実際の競馬内容にギャップを感じます。新馬前から素晴らしいスピードを見せていたので「1400では逃げて勝つか」くらいに思っていましたが、実際の競馬ではオットリしていて、馬込みから抜け出す形で勝ちました。

結果的に良い形で勝てましたし、現在はそのギャップが良い方に向いていますが、今後もこちらの考えと実際の競馬内容のギャップを良い方に埋めていければいいなと考えています。

——阪神競馬初参戦です。阪神芝1600という舞台適性への見通しは。

寺:器用なタイプですし、普段の調教でも問題なくこなしているので、右回りに関しては全く心配していません。関西圏への遠征は初めてですが、新潟へ遠征したときもドシッと構えていましたし、2戦目の東京でも落ち着いていたように環境の変化に動じるタイプではないので、長距離輸送もこなしてくれると思っています。

東京のように後ろからズドンと追い込めるようなコースではないと思うので、道中はそれなりのポジションを取って、勝ち負けを意識できるようなところから競馬をしてもらえればと思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

寺:重賞を勝ちましたが今回はG1で他に強い馬もたくさんいますし、挑戦者の気持ちで臨みます。ポテンシャルがあって将来性の高い子だと思いますし、先々が楽しみになるような競馬をしてくれればと期待しています。