今週の競馬界の出来事

トピックス

■4日から美浦・栗東の入退厩、解禁
馬インフルエンザの影響でJRA施設間に限定されている競走馬の移動が、4日から限定的に解除されることとなった。
牧場などからの入厩は美浦、栗東の両トレセンのみで実施される。
退厩は新潟、小倉競馬場からも行えるが、札幌と函館は現時点では認められていない。

入退厩の主な条件は以下の通り。
 【退厩】
(1)退厩日前の1週間、馬インフルエンザを疑う症状がない
(2)原則として3日以上、未検査馬と離し、その最初と最後に簡易検査を行い陰性の診断。
 【入厩】
入厩検疫時に簡易検査を実施し、臨床的に異常がなく、検査でも陰性が確認された場合。

1日の入厩できる頭数は美浦は60頭、栗東は50頭程度となっている。
現在のシステムでは入厩後10日でレースに使うことができる。
来週初めに入厩した馬は中山2週目から出走が可能だ。


■騎手の出来事
・29日、JRAは北村友一騎手(20歳)が9月1日付で栗東・田島良保厩舎から栗東・フリーに所属変更することを発表した。

・1日、札幌10Rで岩田康誠騎手騎乗のタニノディキディキが最後の直線で斜行し、他馬を妨害した。
このため岩田康誠騎手は9月8日から9月16日まで4日間の騎乗停止となった。

・右足甲の骨折で休養していた・江田照男騎手(35歳)が今週の新潟で復帰した。


■調教師の記録
・1日、小倉3Rでジャイアンツエールが優勝。
管理している友道康夫調教師(44歳、栗東)はJRA通算100勝を達成した。


■ダービーグランプリ、地方馬限定に
31日、ダート競走格付け委員会は、9月17日に盛岡競馬場で行われるダービーグランプリ(ダ2000m)を、今年は交流GIではなく、地元馬限定の競走として実施することを発表した。


■地方競馬、開催?中止?
・28日、愛知県競馬組合は同日午前9時からの臨時執務委員会で、9月4日から7日の名古屋競馬開催について検討した結果、競馬の公正を確保するため、馬インフルエンザ簡易検査、馬体検査などの措置を講ずることにより、開催は可能と判断。
開催を行う方向で準備することを決定したと発表した。

・28日、名古屋競馬を運営する愛知県競馬組合は9月4から7日の競馬を行う方向で準備に入ったと発表した。
出走馬に馬インフルエンザの簡易検査と獣医師による馬体検査を課すことで、競馬の公正を確保できると判断した。

・28日の兵庫県競馬組合の発表によると、29日の園田競馬出走予定馬86頭のうち、前日に陽性反応の出た馬と同じ厩舎の馬19頭を再検査したところ、7頭から馬インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。
また、出走予定馬以外で発熱等の症状を示した馬を検査したところ、5頭から陽性反応が出たことも併せて発表。兵庫所属馬の陽性馬は計53頭となった。
これに伴い、30日及び9月4日から13日に予定されていた園田競馬は、出走馬の確保が困難となったため開催中止が決定された。

・31日、岩手県競馬組合は9月1日の水沢競馬に出走予定の全101頭のうち7頭から馬インフルエンザの陽性反応が確認されたことを発表した。この7頭は出走取消となる。
9月1日の水沢競馬は予定通り開催された。

・31日、佐賀県競馬組合は9月1日の佐賀競馬に出走予定の全76頭のうち9頭から馬インフルエンザの陽性反応が確認されたことを発表した。
この9頭については出走不可能となり、直ちに隔離厩舎に移された。
9月1日、2日の佐賀競馬は予定通り開催された。

・1日、岩手県競馬組合は9月2日の水沢競馬に出走予定の全102頭のうち、17頭から馬インフルエンザの陽性反応が確認されたことを発表した。
この17頭(うち1頭は8月30日の検査で陽性反応確認済)は出走取消となる。
なお、2日の水沢競馬は予定通り開催される。

1日、神奈川県川崎競馬組合は川崎競馬場の在厩馬全頭について検査を実施したところ、59頭に陽性反応が出たと発表した。
12日からの第8回川崎競馬開催については、決定次第改めて発表される。