研究員ヤマノの重賞回顧

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2月17日(日)、東京競馬場で行われたダイヤモンドS(4歳上、G3・芝3400m)は、道中、中団を追走した安藤勝己騎手騎乗の1番人気アドマイヤモナーク(牡7、栗東・松田博資厩舎)が、最後の直線で外めからトップハンデをモノともせず豪快に伸び、2番人気コンラッドに2.1/2馬身差をつけて快勝した。
さらにハナ差の3着には12番人気レーザーズエッジが入線。

優勝したアドマイヤモナークは、初優勝が9戦目、重賞初勝利が明け7歳となった前走の日経新春杯という遅咲きの大器。
その7歳の遅咲きの大器がトップハンデを跳ね除けて優勝したのは、高齢馬が活躍する今のトレンドか…。
そういえば、高齢馬の活躍は最近では珍しくないが、3歳戦以外での1番人気馬の優勝は久々のように感じたので、今年行われた3歳戦以外の重賞12鞍を振り返ってみることに。
すると、面白い傾向が見てとれた。以下、ご参照いただきたい。
まず人気別では、1番人気-2勝、2番人気-2勝、3番人気-5勝、6番人気-3勝。
3番人気と6番人気の高勝率は特筆モノ。またこれらの人気以外から勝ち馬が出ていないのは実に興味深いところ。
馬齢別にみると、4歳-1勝、5歳-3勝、6歳-3勝、7歳上-5勝。
4歳馬は僅かに1勝、やはり高齢馬の活躍が目立つ。
今週末の京都記念には、4歳の有力馬が登録を予定しているが…。
さて、このレースの結末やいかに?


同17日、京都競馬場で行われた、きさらぎ賞(3歳、G3・芝1800m)は、中団後方から流れに乗ったO.ペリエ騎手騎乗の8番人気レインボーペガサス(牡3、栗東・鮫島一歩厩舎)が最後の直線で外目から力強く最後まで伸びて5番人気スマイルジャックに3/4馬身差をつけ差し切り、見事栄冠に輝いた。さらにハナ差の3着に7番人気ヤマニンキングリーが入線した。1番人気ブラックシェルは7着に敗退。

優勝したレインボーペガサスは、デビューから3戦、札幌の芝戦で勝ち上がれず、次のダート戦で2連勝、前走ダートG1 3着からの参戦だった。
今回の勝因に関しては、「やはり芝向きだった」とか、「デビュー時より力をつけたから」とか、「デビュー時はダート向きと言うより、札幌の芝が合わなかっただけ」とか、様々な意見が聞こえてくる。
現時点ではどれがホントのところかは、判断しかねるのが実情だろう。
しかし、この新星の登場で、今年のクラシックがまたまた混沌としてきたのは間違いない。
思えば、荒れに荒れた昨年春のG1戦線。
今年もまた驚天動地の大万馬券連発となってしまうのか?
そうなれば馬券攻略は一筋縄ではいかなくなってしまうけれど、どこかに糸口は必ずあるもの。
そこで、僭越ではあるが、『競馬ラボ』(PC版)をもう一度熟読してみてもらいたい。
例えば、今回のレインボーペガサスは『栗東坂路調教Best10傑』の堂々4位にランクイン。
先々週の大波乱決着だった共同通信杯は、『研究員の喫茶室』のコーナー内で、新コンテンツ『We Love Jockey!!』担当のオオノ研究員がタケミカヅチを、『BSL』担当のサカマキ研究員がマイネルスターリーを、それぞれ指名!
週末に行われる今年のG1 第1弾『フェブラリーS』のヒントもきっとどこかにあるはずだから、ぜひ探してみてほしい。