専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
北村宏の復帰祝いはこの馬で!
2016/3/31(木)
どうも!美浦の古川です。
昨年12月上旬に左膝を負傷し、しばらく休業・治療していた北村宏司騎手が今週復帰する。先週から調教には参加しており、週中に姿を見かけけ、声はかけなかったが「いよいよ復帰するんだな」と思っていた。そして、本日のトレセンでは北村に直撃取材。「待ってたよ」と復帰祝いの言葉をかけると、照れくさそうにニッコリ。「(調教に)乗った感じは違和感もなく、もう大丈夫」と4ヶ月ぶりの実戦に向けても問題なさそうだ。
今週日曜の大阪杯に出走するキタサンブラックは元々、北村のお手馬。「(キタサンブラックに)頑張ったら乗れたんじゃないの」と言うと、当人は「タイミングが悪かったね」と苦笑。本当は早いところ復帰して、乗りたかったんだろうと感じた。それでも、京成杯勝ち馬から皐月賞に直行するプロフェットなど、クラシックの騎乗馬もおり、これからの春競馬での騎乗ぶりに期待したい。
さて、復帰週からイキナリ勝ち負けになりそうな騎乗馬がいる。それは日曜中山6Rのミッキーグローリーだ。同馬のデビュー戦でも手綱を取っているパートナーだ。3戦目(蛯名正義騎手が騎乗)に初勝利を挙げ、昇級初戦の前走は0秒2差の③着。直線で見せた末脚から、500万は直ぐに勝ち上がれると思った。
先週の稽古に跨がった北村は「デビュー当時より体も大きくなっているし、力をつけている」と久々のコンビとなるパートナーの成長を感じていた。今週の稽古でも格上馬と併せ互角の動きを見せており、これなら北村の復帰祝いとなりそうだ。
▲調教に騎乗する北村宏司騎手
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。