専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
ワンチャンスを掴め!
2016/9/17(土)
どうも!美浦の古川です。
先週、今週の週中の「四方山話」で取り上げた“スーパー未勝利”の話。厳しい出走条件の中に「キャリア5戦以内」があるがそこには「初出走馬」も入る。初出走馬は好走実績のある経験馬相手を考えるのかなりの不利にはなり、なかなか狙いにくいのが通例。
日曜「穴ズバッ」で取り上げる中山6R・3歳未勝利は最後の芝のレースとあってレベルの高いメンバーとなったが、初出走の④フィルバート(牝3、美浦・藤沢和厩舎)を狙い撃つ。
南半球産のマル外で、牝馬ながら490キロもある好馬体。入厩後はコースと坂路で乗り込まれ、併せ馬では土曜「穴ズバッ」で取り上げ勝利したレッドゲルニカを上回る動きを見せ、能力の高さを示している。稽古に跨がったジョッキー達はそれぞれ高評価を与えており、厩舎も「追う毎に息遣い、動きが良くなっている。初めてのレースだけどかなりの能力を持っている馬なので、何とかワンチャンスをものにしたい」と期待を込めて送り出す。
夏の札幌(8/13・4R)の3歳未勝利戦で、フィルバートと同じ初出走馬トゥルーラヴキッスが5馬身差の圧勝した藤沢和厩舎。素質馬を多く抱える厩舎が大事に育て上げて出してくる逸材だけに、いきなりの大駆けがあっても驚けない。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。