専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
差し切る場面もありえる!
2017/2/25(土)
どうも!美浦の古川です。
先週のゴールドアリュールに続いて、今週はミホノブルボンの死亡が伝えられた。日本ダービーなどG1を3勝したこともありファンの多い馬で、現役時代は常に「距離不安」を言われていたが、戸山為夫厩舎のスパルタ調教でそれを克服。菊花賞で3000mの長丁場を②着に粘り込んだ姿は今でも覚えており、現在のキタサンブラックのような強い逃げ馬だった。
さて日曜の「穴ズバッ」は打って変わって「ダート1200mの差し馬」を取り上げる。中山10R・ブラッドストーンSに出走する④ヒカリマサムネ(牡7、美浦・池上弘厩舎)は前走⑩着に敗れたが、中1週の競馬が響いたか終いの伸びが今ひとつ。それでも勝ち馬とは0秒5差と着順ほど負けておらず、このクラスでも勝ち負けできる力はある。この中間は間隔を取って調整され、稽古では弾むようなフットワークで仕上がりの良さをアピールしている。
陣営は「ひと息入れた効果で動きが良くなり、気合い乗りも上々。自分で競馬を作るタイプではないので、展開が向いてくれれば」とチャンスを窺っている様子で、好位で流れに乗れれば差し切る場面までありえる。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。