専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
スーパー未勝利が面白い!菜七子騎手で激走の予感
2017/9/8(金)
どうも!美浦の古川です。
長かった夏競馬が終了し、今週から秋競馬。楽しみの一つは、木曜日更新の「四方山話」でも申し上げた通り“スーパー未勝利”だ。ラストチャンスに賭ける戦いが面白く、土曜「穴ズバッ」でも取り上げる。
中山3R・3歳未勝利に出走する⑯ダンスウィズユー(牝3、美浦・木村厩舎)は牝馬ながら560キロ前後もある大型馬で、2歳時には1番人気に推されたことがある期待馬だった。しかし2戦目以降は2ケタ着順が続き、全く良いところがなく、とうとうラストチャンスとなる“スーパー未勝利”となった。一気に距離を短縮した前走は⑧着ながら、陣営は「条件を替えて適性を見せてくれた」と明るい兆しが見えたようだ。
この中間もシッカリと乗り込まれ具合はグンと良くなっている様子で、今回は先行して粘り込みを目論んでいる。陣営は「前走はブリンカー効果で積極的な競馬ができたし、今回も前に行けるかがカギ。揉まれずに自分のペースで運べればチャンスがあっていい」と期待を寄せる。
運も味方して枠順は大外。揉まれずに内を見ながら運べるし、スタート直後の芝部分を長く走れるのも有利。前走で手綱を取った小野寺祐太騎手が中間の稽古でも付きっきりだったが、レースでは減量の藤田菜七子騎手にチェンジ。この事からも陣営の本気度が窺え、馬券的にも狙わずにはいられない。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。