専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
強敵と互角に戦ってきた隠れた実力馬!
2017/11/4(土)
どうも!美浦の古川です。
先週の日曜東京1Rでビレッジキングに騎乗した田中勝春騎手は、2ヶ月半ぶりの勝利。普段のトレセン取材では気にする素振りは見せていなかったが、長いトンネルを抜け出て内心ではホッとしていることだろう。
さて、日曜の「穴ズバッ」はカツハル騎乗の穴馬を取り上げる。東京10R・晩秋Sに出走する⑪バイオンディップス(牡5、美浦・小島茂厩舎)の2走前は相手が強力で、②着プリンシアコメータは金曜のJBCレディスクラシック(Jpn1)で頭差の②着。また③着馬シャイニービームも1600万を勝ち上がっている強敵で、そこでの④着には価値がある。レース後のカツハルも「クラス慣れしてくればチャンスはある」と言っており、隠れた実力馬と言える。
さらに前走は、5ヶ月の休養明けとあってアオり気味のスタートだったが、勝負所で後方から大外からマクって行き、直線入り口では前に並び掛けた。結果は⑨着となったが、勝ち馬から0秒5差であり、不良馬場の中を最後まで渋太く伸びていた内容は見所タップリだった。
前走の鞍上はテン乗りの古川吉洋騎手だったが、今回は乗り慣れたカツハルに手が戻り期待十分。陣営は「前走は周りが早くて先行できなかったけど、見せ場を作れたのは収穫。この中間は短期放牧を挟んで状態は良いし、ゲートさえまともなら勝負になってもいい」と色気タップリで、カツハルの好騎乗に期待したい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。