専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
引退のはなむけにメモリアルを!
2018/2/11(日)
どうも!美浦の古川です。
木曜更新の「四方山話」でも述べたが、今月末で定年により引退となる尾形充弘調教師。G1・4勝のグラスワンダーを始めとした管理馬で積み上げた勝ち星はJRA通算799勝。大台まであと1勝となっているのは調教師も知っており、厩舎スタッフは「先生の引退までにあと1勝を」というのが一致した気持ちであろう。ここ3週は勝利がない状態だが、いよいよ今週800勝の大台達成のチャンスがやってきた。
月曜の厳選馬で取り上げる東京2R・3歳未勝利⑬シャイニーロケット(牡3、美浦・尾形充厩舎)がその勝負馬だ。芝でも大きくは崩れないがワンパンチ足りないところがあり、前走はダートへ矛先を向けた。レースでは中団追走から勝負所で内から上がって行くと、直線で2番手に上がりゴール。最後は勝ち馬と脚色が同じになってしまったが、3着以下を1秒8も離しており、ダート適性の高さが垣間見えた。厩舎サイドは「今回は相手が悪かった。好時計で走っているし、ダートも2度目なら期待できる」と自信をのぞかせる。
今回は中1週の競馬となるが疲れは見られず、キビキビとした動きで好調さをアピールしている。鞍上を田辺裕信騎手に替えて必勝態勢で、鞍上も800勝のメモリアル勝利を決めて引退のはなむけにする心構えだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。