専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
引退する調教師がラストを飾るべく送り込む期待馬!
2018/2/23(金)
どうも!美浦の古川です。
木曜更新の「四方山話」でも触れたが、今週は引退する調教師にとってラストウィーク。毎週、何十年にも渡って厩舎を訪れて取材してきた池上昌弘調教師も今週が最後となる。
厩舎へ行くと、必ず池上弘師の奥様にお茶やお菓子を出していただきリラックスムードで取材となるが、今週は思い出話にも花が咲いて30分ほど時間が押してしまった。ご夫婦と厩舎スタッフが一丸となって運営してきた池上弘厩舎は今週、勝ち負けになりそうな馬が揃っており、土曜の厳選馬では中山8R・4歳上500万下に送り込む⑭ヒカリトップメモリ(牝5、美浦・池上弘厩舎)を狙う。
このレースには同じく引退となる小島太調教師の③メンデンホールや、手塚貴久調教師が期待している⑥ライバーバードなどの強敵がいるが、ヒカリトップメモリは中山開幕週のここを目標にジックリ仕上げてきている。
前走後は短期放牧に出し、1月初旬には帰厩して約2ヶ月間乗り込んできた。普段は強い稽古をしない厩舎だが、ここ2週はウッドコースで一杯に追い良い伸びを見せている。池上弘師は「中山に実績があるのでここまで待った。力は上位なので何とか決めて欲しい」と期待を寄せている。1000万でも3着している実績があり、持ち前の能力を発揮すれば引退する調教師に勝利をプレゼントできるはずだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。