専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【中山6R】素質馬がいよいよ能力全開!
2018/3/16(金)
どうも!美浦の古川です。
今週は2開催続く春の中山の折り返し地点。日曜には1ヶ月後の皐月賞のトライアル戦スプリングSが行われ、今後も春のG1レースの前哨戦となる重賞が目白押し。一年で競馬が最も盛り上がるクラシックシーズンをどうぞお楽しみあれ!
さて、土曜の「厳選馬」では中山6R・3歳未勝利の⑩ケンタッキーグラス(牡3、美浦・勢司厩舎)を狙い撃つ。半姉ダイワズームは3歳時にオープンを勝ちクラシックにも出走した素質馬ということで、オルフェーブル産駒の同馬にも期待を寄せられていた。しかし、デビュー戦は6着、2走目の前走は9着と掲示板にも載れず、陣営は「体に余裕があったし、本気で走っている感じがしなかった」と、心身面がまだ出来上がっていなかった様子。
その後は放牧に出して立て直し、帰厩後の乗り込み量は豊富で、陣営は「デキは今までで一番イイ」と、トーンが高い。最終追い切りでは、今回からパートナーを組む北村宏司騎手が手綱をとり、古馬1000万の僚馬と併せ馬を敢行。
その内容は強めに追われる相手を馬なりで先着する好内容で、陣営は「抜群の手応えだったし、ジョッキーも癖を掴んで上手く乗ってくれている」と満足げ。素質馬が3戦目でようやく態勢が整った様子で、まだ紙上の印の薄い今回は馬券的にも絶好の狙い目だ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。