専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
好調の鞍上でスタート五分なら勝ち負け!
2018/4/21(土)
どうも!美浦の古川です。
土曜の「厳選馬」として取り上げた東京3Rのスリーミニオン(牡3、美浦・柄崎厩舎)は、逃げる勝ち馬の2番手を追走して2着を確保。これまでのレースでは大きく離されていたことからそれほどの人気にはならないと思ったが3番人気。オイシイ馬券にはならなかったが、春の東京開催の開幕週ということを考えれば好スタートを切れたと言えるだろう。
さて日曜の「厳選馬」は、木曜更新の「四方山話」でも取り上げたように、皐月賞を勝つなどようやく調子を上げてきた戸崎圭太騎手(土曜は東京で2勝)の騎乗馬を挙げる。
東京4R・3歳未勝利の①ニシノジャガーズ(牡3、美浦・萱野厩舎)は出遅れグセがあるため後方から直線勝負となることが多く、2走前に乗った戸崎騎手が「もう少しスタートが良ければ直ぐに勝てるのに」と言いい、陣営も「前走のような先行馬の決着になると分が悪い。ゲート練習を積んで五分に出られるようにしたい」と課題点の改善を試みる。
前走後、放牧に出してリフレッシュしたことで心身ともに成長。陣営は「体もひと回り大きくなったし、気持ちも大人になった」と良くなって戻ってきた愛馬に満足げの様子。今回は戸崎騎手に手が戻り、2度目の騎乗なら期待十分。最内枠という点からスタートが更に重要だが、スムーズに出られれば勝ち負けは間違いないだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。