専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【東京7R】降級まで待った実力馬
2018/6/9(土)
どうも!美浦の古川です。
新馬戦と同様に先週からスタートした3歳馬と古馬の混合戦。古馬の中にはクラス編成により降級する4歳馬がおり、3歳馬との比較対象が難しい。例年、クラス編成直後は降級した4歳馬が強いのだが、先週は3歳馬と降級馬がともに7勝と互角。強い降級馬がいない時に、斤量的に有利な3歳馬が台頭したのであろう。
そして、日曜の「厳選馬」で取り上げる東京7R・3歳上500万下では降級馬が強そうで、その中から⑦ペイシャエヴァー(牡4、美浦・小笠厩舎)をオススメする。前走は関西のハイレベルなメンバーだったこともあり、ゴール前は伸び切れず6着惨敗。それでも2走前の昇級戦では勝ち馬から0秒2差の3着しており、まともなら1000万でも勝ち負けできる実力馬である。
この中間は短期放牧を挟んで調整され、降級となるここまで待った形。1週前のウッドコースでは強めに追われる僚馬(古馬500万)を馬なり追走して楽々先着し、最終追いでも格上馬に食い下がる姿は調子の良さが窺えた。陣営は「相性の良い鞍上(内田博幸騎手)だし、久々でも勝ち負けできるはず」と期待を寄せており、降級組では状態、実力とも一番と言えるだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。