専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
日曜もナナコの騎乗に期待!
2018/6/30(土)
どうも!美浦の古川です。
土曜の「厳選馬」で取り上げた福島8Rのマルーンエンブレム(牝3、美浦・小島茂厩舎)は5番人気。鞍上のナナコ(藤田菜七子騎手)が、課題だったスタートをソコソコに決め、勝負所で外からマクる大胆な競馬で2着まで持ってきた。
今週のナナコは土日の福島で15鞍に騎乗。減量ジョッキーとあって平場戦での騎乗が多いが、日曜の「厳選馬」では特別戦の福島10R・さくらんぼ特別の⑪コパノディール(牝5、美浦・武藤厩舎)をオススメする。
この馬は地方の門別でデビューして、11戦目に朝日杯FS(G1)に出走と2歳時から使い込んでいる。その後は目立った成績は残せず、1000万に昇級後も鳴かず飛ばずの成績だったが、福島戦のここ2戦で一変。2走前は出遅れて後方からの競馬になったが、直線一気に追い込んで3着と驚く内容。そして前走は不利があって伸び切れず7着だったが、勝ち馬から0秒4差なら上々である。
この中間は放牧で調整され、帰厩の動きは元気一杯。坂路での最終追い切りではナナコが騎乗し、一杯に追われる併走馬を追走して馬なりで0秒4先着している。鞍上も手応えを掴んでいるようすで「芝の短距離は合っている。前走は前が壁になってもったいない競馬だったので、今度こその気持ち」と力が入っている様子だ。また陣営も「小回り平坦の福島が合っているし、馬群を上手く捌ければ勝ち負けになっていい」と色気タップリで、ナナコの騎乗に期待する。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。