専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【ホープフルS】ジョッキーも「ダービー獲れる!」と大絶賛!
2019/12/27(金)
どうも!美浦の古川です。
令和元年の競馬もいよいよオーラス。最後はビシッと馬券を仕留めて気分良く、年末正月を迎えたいものだよな。
個人的には、有馬記念でフィナーレっていうスケジュールに慣れてきたせいで、有馬の後にホープフルSがある日程に違和感がある。
来年の2020年は有馬の前日に中山大障害とホープフルS、阪神Cが組まれて、従来パターンに戻る予定だが、再来年以降も継続して欲しいと心底思う。
前置きはこれくらいにして、中山11R・ホープフルS(G1)の最終結論といこうか。
今年は例年以上に素質馬が集まって面白い競馬になりそう。朝日杯勝ちのサリオスもいるが、ここを勝った馬がJRA賞の最優秀2歳牡馬に選ばれる可能性も十分じゃないか。
本命は手塚厩舎のハーツクライ産駒・ワーケア。まだ全体的に緩さを残る現状なんだが、それでいてデビュー戦、アイビーSを危なげなくクリア。
前走後にルメールが「ダービー獲れるよ」と絶賛。師も「アイツ、最近日本語が上手くなってお世辞をいうようになった(笑)」といいつつ、満更でもない様子。
本格化は来年以降とはいえ、折り合いに全く不安がなく、破壊力十分の末脚を追って長く確実に使えるのは強み。この相手でも好勝負必至は必至だろう。
相手筆頭は矢作厩舎のコントレイル。とにかく前走・東スポ杯2歳Sが圧巻の強さ。若干マイラーっぽい雰囲気がある分、コーナー4回の2000Mがポイントだろうが、マトモに走られたらアッサリ勝たれても驚けない。
穴なら札幌2歳S覇者のブラックホール。牡馬としては小柄で迫力こそないが、柔らかみのあるフットワークで勝負根性も十分。陣営いわく「休養を挟んで、馬が心身両面で更に成長した」とのこと。父が得意とした中山でどこまで食い込めるか要注目だ。
近親にサートゥルナーリアをもち、デビュー戦でブラックホールを下しているオーソリティも侮れない。しかも奥がありそうなタイプで、気性を考慮しながら大事に使っての2連勝。ここに入っても潜在能力は互角かもしれない。
ワールドエース、ワールドプレミアの弟で着実に上昇示すヴェルトライゼンデまで押さえておけば万全だろう。
◎ ⑦ワーケア
○ ②コントレイル
▲ ①ブラックホール
☆ ⑪オーソリティ
△ ⑤ヴェルトライゼンデ
次回の更新は1月4日となります。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。