専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【フェアリーS】「桜花賞へ行きたい」と惚れ込んでいた逸材
2020/1/12(日)
どうも!美浦の古川です。
シンザン記念はサンクテュエールとプリンスリターンの激しいデッドヒート。最後は狭いスペースにもヒルまず突っ込んだサンクテュエールに軍配が上がった。
プリンスリターンの原田和真にとっては初重賞制覇のチャンスだったけど、順調ならこの先まだこの馬とのコンビでリベンジの機会はあるハズだろう。
さて、3日間開催の最後は中山でフェアリーSが行われるが、ココの軸はアヌラーダプラ(牝3、美浦・萩原厩舎)で迷いなし。
落馬で乗れなくなったが、デビューからコンビを組んだ三浦皇成が「この馬と仁川の舞台(桜花賞)へ行きたい」と惚れ込んでいた逸材。
2勝目を挙げた後も順調なようで厩舎サイドも「スンナリ勝ってもらわないと困ります」と自信満々の雰囲気だった。反応が良すぎる馬で結構乗り難しいタイプだが、運よくルメールを確保できたのは僥倖。3連勝で初重賞V濃厚とみた。
メインの資金稼ぎにもってこいなのが、中山5R。ルメールが乗るレッドルレーヴは堅軸扱いで当然人気もするが、相手に面白い穴候補がいるから。
タイガ(牡3、美浦・柄崎厩舎)はどこの新聞を見ても印はスッコ抜けだろうが、ワケ有りの転厩馬で「追うごとにドンドン良くなってる。未勝利ならスグ何とかなっていい」とのこと。内枠2頭の馬連、ワイドか2頭を絡めた3連複か。ギリギリまでオッズを確かめて買い込むつもりだ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。