専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
得意の中山でリーディング独走だ!
2014/12/4(木)
どうも!美浦の古川です。
早いもので12月に入り、今週から師走競馬の始まり。この時期になるとリーディングジョッキー争いが気になるところだ。11/30終了現在、トップは戸崎(戸崎圭太)で、岩田(岩田康誠)が8勝差で追う形。3番手以降は離れているのでリーディング争いはこの2人の一騎打ちの様相だ。
その戸崎は先週のワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)でも1勝を挙げ3位タイという好結果となり、水曜の交流重賞でトロワボヌールに騎乗して快勝し、絶好調そのものである。
きょうのトレセンでトロワボヌール(牝4、美浦・畠山吉厩舎)の元鞍上のカツハル(田中勝春)とニアミスした戸崎。冗談交じりで「なんで俺が乗っていた馬を持っていくんだよ」とカツハルが言えば「あの馬はカツハルさんには合わないですよ。もっと乗り難しい馬でないと……(笑)」と切り返す。戸崎がカツハルを慕っているからこその会話であり、カツハルも戸崎の技術に一目置いているのは確かである。
今週から馬の花道グランプリロードが完成し、芝の改修も行われ、久々の開催となる中山も、戸崎は得意中の得意。今春の中山2開催では、2位の倍以上の28勝の勝ち鞍を挙げており、暮れの中山も勝ち星を量産してくるに違いない。この開幕週も戸崎から目が離せない。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。