専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
今の未勝利なら能力は上!
2015/7/3(金)
どうも!美浦の古川です。
さあ、本格的な夏競馬の到来となる2回福島開催。私自身も一年ぶりの福島遠征となり、前日入りして臨戦態勢だ。開幕週の福島の芝は絶好のコンディションで、前々で競馬ができる馬が有利になるのは確か。もちろん「穴ズバッ」で狙うのも、人気薄の先行馬だ。
土曜福島3R(3歳未勝利)の⑪テセラレフィナードは、デビューから2戦とも先行して連続②着。新馬戦の勝ち馬は桜花賞にも進んだテンダリーヴォイスであり、その比較からも未勝利で終わる馬ではない。
今回は骨折休養明けとなるが、乗り込み量は豊富で、厩舎サイドは「体は大幅に増えているが、ほとんどが成長分。態勢は整っているし、牝馬同士なら負けられない気持ち」と自信を覗かせている。今回から鞍上は北村宏となり、稽古に跨がった当人も「仕上がりは良さそうだし、今の未勝利なら能力は上だと思う」と期待十分だ。
なお、午前中から勝ち負けになる馬が揃っている北村宏は、固め打ちを狙っている様子で、この馬も前々で運べれば未勝利脱出が濃厚。この馬で夏の福島での片目を開けるはずだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。