専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
今週は2歳重賞が面白い!
2015/11/5(木)
どうも!美浦の古川です。
トレセンの調教の開門は本日から午前7時と、1時間遅くなり冬モード。11月とあって朝は冷え込むようになってきたが、昼は日差しが暖かく、トレセン取材もスムーズだ。
さて、今週はG1はお休みだが、東西で4つの重賞が行われ、特に暮れの2歳王者の前哨戦となる京王杯2歳Sは楽しみにしているレース。
関西から素質の高そうな馬が何頭も東上してくるのでハッキリ言って比較は難しい。ただ、過去の成績を見る限り、東西の成績はほぼ互角と言え、東の馬でも十分に戦える一戦だ。
関東から狙い馬を挙げるとすればトウショウドラフタが面白い。この馬、萱野厩舎でアンライバルド産駒ということで存在自体がかなり地味。失礼ながら人気になる要素はほとんどないが、逆を言えば「穴ズバッ」としては最適。
この前走はハイレベルのマイル重賞。このレースを番手からレースをコントロールして、直線半ばで抜け出し、残り100mまでは先頭に立っていたほど。あのレースを再現出来ればここでも十分に主役を張れる。
▲新馬戦を快勝した時のトウショウドラフタ
2歳戦だとまだ折り合いの訓練も足りてないので、ガーッと前が飛ばしてしまうことが多くてハイペースになりがちだが、その意味で距離短縮で臨む馬はスタミナ面で一日の長がある。血統や厩舎といったブランドだけで西の馬が人気を吸ってくれれば美味しい馬券にありつけそうで、「穴ズバッ」読者にも是非とも注目してもらいたい一戦だ。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。