昨年の平安ステークス(G3、京都ダ1900m)では、10番人気3着メイショウフンジンをズバリ仕留めた「三ツ星穴馬」。

ただ、三ツ星穴馬は3週前から内容を一新!コーナー名の大元になった「ミシュランガイド」に寄せて、従来のデータ一辺倒ではない研究員独自の視点も加えた推奨馬を公開する方式となりました。

先ほど紹介した24年3着メイショウフンジンは、平安Sにおける調教傾向から浮上した激走候補。コーナーを全面リニューアルしたことで戸惑われている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ご安心ください。今年の平安Sで馬名が挙がった激走候補アウトレンジは、調教を知り尽くす旧・三ツ星穴馬の「極上仕上げ」担当者イチ押し。大敗後でも狙える強力根拠にご注目ください!

本命じゃない。でも、美味い。

平安ステークス・推奨穴馬

⭐⭐
アウトレンジ

📝 推奨理由

人間と同じく競走馬も十人十色ならぬ“十馬十色”。オープン重賞活躍馬であっても調教では手を抜くのか全く目立たず時計も平凡なのに、レースになると本気になるのスイッチが入り走る馬もいる。

逆にアウトレンジは分かりやすい稽古駆けするタイプ。デビュー前の調教で胸を借りた古馬3勝クラスの格上馬を逆に子供扱い。当時はすでに半兄ハピがダート重賞で活躍していたこともあり、幼少期より素質の片鱗を垣間見せていたのを鮮明に覚えている。

その後の活躍はご存知のとおり。3走前の浦和記念で6馬身差の圧勝劇を演じ地方交流ダート重賞で荒稼ぎ……と思いきや、直近2戦は7・6着と掲示板にすら載れず。特に前走のダイオライト記念は初めてのダ2400mもあるとはいえ、勝ち馬から2秒もの大差をつけられた。

ただ、近2走の敗因は恐らく推測がつく。稽古駆けする同馬が時計も平凡に加えて、格下馬に遅れていたからだ。結果論になるが本来のデキにはほど遠い状態だったのではないだろうか?

一転してこの中間はどうか。1週前追いで栗東ウッドの5ハロン自己ベストを、一気に2秒近くも更新。しかも最後まで調教に騎乗した松山騎手の手綱は持ったまま、ラスト1F11秒1のオマケ付き。格下の調教パートナーを約3~6馬身追走して、最後は馬なりで突き抜けて見せた。

参考までに11番人気で2着に激走した4走前のG3みやこS時の栗東ウッド5F最速は66秒4(一杯)。当時は半兄ハピと併せてアタマ差遅れも時計は当時の自己ベストで、ラスト1F11秒3だ。この事実だけで十分同馬を狙う理由になる。あとは調教で動き過ぎたことで、人気にならないことを祈るのみだ。

📌 総評

京都競馬場のダ1900mを舞台にパワーとスタミナ、そして先行力が重要となるレースです。

ダート中距離路線で実績のある馬や、京都コースを得意とする馬、そして何よりも前々でレースを運び、ゴール前の坂を力強く駆け上がれる馬が好走する傾向にあります。今後のダートグレード競走を占う上でも重要な一戦と言えるでしょう。