スプリンターズSから2週間の空白を経て、秋のG1シリーズがリスタート。やってきました牝馬3冠の最終戦・秋華賞(G1、京都芝2000m)

近年の3連単配当は24年1万1970円、23年3240円、22年6900円、21年は少し跳ねて2万6410円…

穴党にとっては絶望的ともいえるほど堅い決着が続いていますが、今年はちょっと違うみたいですよ!

データからは、近年の秋華賞戦線を席巻しているオークス馬が優勢。カムニャックが人気の中心となりそうですが、秋華賞といえば荒れる歴史を持ち、第1回は馬連万馬券の波乱でスタートしました。

30回目の節目を迎える大一番に凄腕研究員も気合十分。溢れんばかりのデリシャスな穴馬をご堪能ください!

本命じゃない。でも、美味い。

秋華賞・推奨穴馬

⭐⭐
クリノメイ

📝 推奨理由

前2走が交流重賞のマリーンCと関東オークス。しかも9着と4着では、芝2000mのG1でどこに買える材料があるのかと思われるだろう。

当時を知っている人は思い出して、知らない人は調べてみてほしい。29回の歴史の中で、最も荒れたレースが3連単で1098万2020円を付けた2008年の秋華賞。

この時、勝ったブラックエンブレムが11人気、3着に入ったプロヴィナージュが単勝オッズ147.2倍の16人気で、桜花賞馬レジネッタが8着、オークス馬トールポピーが10着に沈んだことで大波乱となった。

ここでクローズアップしたいのが3着のプロヴィナージュ。主にダートを主戦場とし、前走はハンデ48キロだったシリウスSでシンガリ負けを喫し、16人気の低評価も頷ける存在だった。

しかし、終盤の攻防が激しくなり、タフなスタミナが必要とされる秋華賞で生きたのは、ダートで培われたスタミナだったのだ。

クリノメイは冒頭の非常にレアなローテーションだが、春にはG2のチューリップ賞を勝っている重賞ウイナー。こと実績に関してはここに入ってもG1馬を除けば上位に入る。

今回はチューリップ賞を勝った時の酒井学騎手に手が戻り、過去10年で2勝、2着2回のラッキーナンバー「7」を引き当てた。そこで前2走のダートの経験が生きてこないだろうか。

何かが起こる京都の芝内回り2000m。波乱の主役を演じる権利は十二分にある!

📌 総評

このレースを予想する上で切っても切り離せないのが、京都の内回り2000mというトリッキーなコース形態です。

勝負どころで冷静にパートナーを御せる度胸や死んだふりができる胆力が問われる一戦。ゴール前だけではなく、3~4コーナーのジョッキーの動きにも注目してください。