騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【マイルCS】先週は推奨馬が1着!2週連続的中へ今週レジェンドが推す伏兵は…
2024/11/16(土)
1週前 栗東CW(良) | ||||||
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81.5 | 65.5 | 51.4 | 36.8 | 11.7 | 馬なり |
G1連続開催がスタートした先週のエリザベス女王杯は、S評価のスタニングローズが幸先よく勝ってくれたね。
さすがはクリスチャンだよ。見事なエスコートだったけれど、馬も本当に良くなっていた。見立てが間違っていなかったことにホッとしているよ(笑)
今週のマイルCSのナンバーワンはジュンブロッサムだね。1週前にしっかりと時計を出して、今週はゆったりした調整。それでいて上がりは速かったよね。馬がノビノビと走っていて、いかにも気分が良さそうだった。この感じなら実戦で弾けると思う。
出世は遅れたけれど、若い時は重賞で3戦して全て掲示板に入っていた馬。元々ポテンシャルが高かった馬がキッカケを掴んだとなれば、G1でも期待したくなるよ。
次に挙げたいのはソウルラッシュ。6歳だけど元気一杯だ。ビシッとやった1週前は前半抑えるのに若干苦労していたけれど、解放すると一気に突き放して迫力満点だった。
ナミュールは本当に充実しているね。安田記念は相手が悪かっただけで、昨年のこのレースでは強い勝ち方をしている。2週続けての坂路追いでも余裕綽々に終いを伸ばして、本番に向けて完璧に仕上げてきている。先週は妹のラヴェルがエリザベス女王杯で2着に来ていたし、お姉ちゃんも頑張らないとな。
あとセリフォスも良かったよ。跳びが大きい馬なんだけれど、低い姿勢で軽やかに走っていたのが印象的だった。一昨年の勝ち馬でそれ以来勝ち星から遠ざかっているけど、完全復活もある雰囲気だろう。
ロードエクレール
今年の上半期は1200mを使っていてハナに行けなかったものの、1400mならハナを切れてレースぶりが変わってくる馬。
1400mで逃げた時は2着、2着、3着と崩れなし。単騎逃げまで期待できる今回も重視してみたい存在だ。
プロフィール
【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。