
騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【函館2歳S】絶好調!2歳重賞もレジェンド・中野栄治元調教師にお任せあれ!
2025/7/19(土)
当週 函館ウッド(良) | ||||||
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55.0 | 39.6 | 12.0 | 馬なり |
先週の七夕賞の予想は見てくれたかな?S評価のコスモフリーゲンが勝ってくれたんだ。これで北九州記念のヤマニンアルリフラに続いて、2週連続S評価が1着。僕の勢いが止まらないね(笑)
さて、早いもので函館は最終週。先週も話したけれど、2週前に函館競馬場に行ってきたんだ。昔と比べると本当に暑かったよ…。函館は海風があるのでまだマシな方だけどね。
夜の町も久々だったなぁ。相手に迷惑もかけられないので名前は伏せておくけれど、オーナーや関係者と馴染みの寿司屋とすき焼き屋に行ってきたんだ。久々に会う人もいたので楽しかったな。
そういえば以前、函館で食べたイカの話をしたよね。今回行った寿司屋では出てきたイカが小さくてね…。今はイカも不漁らしくて大変らしい。これは寂しかったね。
そうそう、函館競馬場では久々に岡部幸雄先輩に会ったよ。船橋にジョッキーがお世話になっている整形外科病院があって、毎年院長を筆頭に仲間内で親睦会を開いているらしいんだけれど、その団体の中に先輩がいたんだ。
現在は沖縄にいて、今でも馬に触れ合ってるんだってね。元気な姿が見られて良かったよ。
本題に移ろうか。今週の函館2歳S、ナンバーワンはカイショーだ。
ひと言で素晴らしい動きだったね。1週前の本馬場での動きも良かったけれど、今週のWコースでは脚の回転が速くて鋭い伸びだった。
今開催はレコードが連発しているから前走の時計を鵜呑みにはできないけれど、掛かるところもないし、1ハロン距離が延びても全く問題ないだろうね。
次点はブラックチャリス。この馬もデビュー戦はレコード勝ちだけれど、好位で折り合って3馬身差をつけたあたり、センスがあって瞬発力のあるタイプ。
今週の遅れは自分のリズムで走っていただけなので不安材料にはならないね。気分良く走っていたので状態はかなり良さそうだよ。
クラディスティーナは1度使って上積みは大きそうだ。デビュー戦の時はちょっとモタモタしていたけれど、今週の本馬場では雨の中、追ってからの反応も良かった。
最後にタガノアラリア。この馬はキャリア2戦組。むしろ使うごとに良くなっている。今週の追い切りでは前走時より力強さを増していたし、スタートさえ決まれば侮れない存在だと思うな。

レアンダー
日曜の狙い目は小倉10Rの宮崎S。54kgのレアンダーを狙いたい。前走は51kgだったとはいえ、格上挑戦のオープンでしぶとく粘って4着。ここは自己条件で、しかも単騎で行けそうなメンバー。土曜の小倉ダートも前が残っていたからね。チャンスは十分ある。
プロフィール
【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。