騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【阪神大賞典】春満開!レジェンド・中野栄治元調教師が長距離重賞で桜を咲かせる
2026/3/21(土)
| 一週前 栗東ウッド(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 77.8 | 63.8 | 50.4 | 36.8 | 11.9 | 一杯 | |
今週は東京で桜の開花発表があったね。だいぶ過ごしやすい気候になってきたので、僕ら世代にとっては有難いよ(笑)
同時に来週から春のG1も開幕するので、ファンの方々もワクワクしているんじゃないかな。
桜といえば、以前は美浦のトレセンにも千本桜があったんだ。それこそ名前の通り1000本くらい植えられていて、乗馬苑のあるところに桜並木があったんだよ。
今はもうないんだ。大規模な施設改修工事で、今は以前の面影はない。当時はこの時期一般開放もしていて、近隣の家族もお花見していたね。
当然、僕らも家族や仲間内で陣取って、月曜から木曜までお花見をしていたものさ。仕事はどうしたって?もちろん仕事をした後だよ(笑)。懐かしい話だね。
それでは話を本題に移して今週の阪神大賞典。
天皇賞・春に向けた王道路線で、今もその位置づけに変わりはないけれど、本当に強い馬がそうそう出てこなくなったのは寂しい限り。逆に昨年は波乱決着。その意味では今年も馬券的には面白いんじゃないかな。
その上で、ナンバーワンはアドマイヤテラ。とにかく1週前の追い切りが抜群だったな。馬が走りたくてウズウズしている感じで、3頭併せの内で道中はなんとか我慢も利いていたし、解放してからの伸びは強烈。今週は単走で気分良さそうにゆったりと走れていて、かなりイイ仕上がりだと思うよ。
アクアヴァーナルは紅一点で重賞初挑戦だけど、勢いを感じる1頭。動きに派手さがあるわけではないんだ。それでも長距離を走る上で重要な体の柔軟性を感じるよね。勝った後も順調にきているよ。
マイネルエンペラーはいつも動く馬。それでも今回もイイね。1週前の全体時計も速くて良かったし、今週も相手に合わせる感じで余裕綽々。昨年の天皇賞・春でも5着している馬。条件も合っていると思う。
最後にダノンシーマ。3連勝中と勢いがある。相手強化ではあるけれど、これまでの対戦相手を見れば重賞でもやれるポテンシャルは持っていると思うんだ。先週、今週と併せ馬で遅れているものの、今週は無理をしなかっただけで、先週とは中身が違う。順調にきていると見ていいね。
スリールミニョン
日曜、期待している逃げ馬は愛知杯のスリールミニョン。前走は出遅れちゃって直線でもスペースがなかったね。ゲートの中でうるさかったみたいだ。一度使ってガス抜きもできているだろうし、1400mはベスト。スタートを決めて先行できれば一変もあるんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。






